一昨日の夜だったかな。
この日の日替わり討伐は捨てられた城のグール。
最寄りの町、カミハルムイへと移動して、酒場でサポート雇って転職。
さあ出発、酒場を出ようとしたら・・・。
スタスタと数人のプクリポさんが入ってきた。
手には傘装備の三色だんご。
プクリポさんのパーティが なにか成し終えて、酒場で打ち上げかしら?
そんなふうに思って外へ出ると・・・。
ワラワラと酒場に向かってくるプクリポさんたち。
みんな手にはなぜか三色だんご。
おわっ!
何なに!?
何が起きてんの!?
しかもみんな、どういうわけか走らずにスタスタと歩いている。
すごいな・・プクリポさんの集会か何かかな?
それにしても・・・か・・かわいい!
プクリポが複数いるのは かわいすぎる。
だんごを掲げたまま、吸い込まれるように酒場へと入っていくプクリポさん達。
次々と座敷の方へ向かってゆき、各々好きな場所へ座り始める。
「飲むぞ~」
「今日は無礼講じゃあ!」
そんな白チャットが聞こえてくる。
半ば固まった状態で酒場の入口脇で、
どんどんやってくる、おだんご集団を見物。
マスター装備だったもんだから、
なんとなく団体客を出迎える店員みたくなった。
とめどなく現れるおだんご集団。
プクリポさんに混ざって、ときおりエルフさんやオーガさんも。
入口脇で立ちつくしている自分に、「いいね!」してくれるひともちらほら。
そのうちリーダーらしき人が現れ、入口前でチャットで後続を促す。
「ここから自由時間です!」
「雑談を楽しんでください」
思わず問いかける。
「たまたま居合わせただけですが、何かのイベントですか?」
すると自分の前にやってきて答えてくれた。
「おだんごだいすき団子団です!」
「おだんご持って楽しもうってイベントです!」
なるほど、それでみんな三色だんごを掲げているのね。
なにやら面白そうじゃないか!
わしとて無類の団子好きじゃぞ!
石村萬盛堂のみたらしは最高じゃあ!!
しかし・・・自分は三色だんごはゲットしてすぐに捨ててしまった。
「だんご傘、捨ててしまいました。」
そう言うと、すぐに返って来た。
「だんごが無くても大丈夫!」
「おだんご好きなら誰でもおだんごだん!」
ぞろぞろと店内に入っていった、おだんごだん御一行様。
ちょっと・・・気になるじゃない。
最後のひとりが入店したのを確認して、自分もまた酒場へと入って行った。
すでに無数のチャットが飛び交い、店内はどんちゃん騒ぎの様相。
ああぁ懐かしいなあ、昔はここカミハルムイの酒場が一番賑わっていたよなあ。
討伐売りが盛んになってからだったか、
今やメギストリスがもっとも賑わう町になってしまったが、
酒場が広いカミハルムイは、最初期は人で賑わっていたもの。
突発的に座布団すごろくなんかが始まってたっけ。
でもってマスター装備だったもんだから、
調子に乗って店員みたく振る舞う。
「お客さん花火は困ります!」
「お連れさまがフロアで寝てますよ!」
ノリのいい方が、自分を店員として扱ってくれる。
しばらくすると、リーダーらしき方の号令で集合写真。
さっきまでバッラバラだった おだんごだんの方々が一斉に整列。
店員は店員らしく、その光景をマスターとともに見守る。
謎の集団、おだんごだんのよく解らない集会はおひらきに。
「ありがとうございました~!」
「お疲れさまでした~!」
そんな挨拶があちこちで飛び交い、いっせいに起こる拍手。
自分も楽しませてもらったので拍手。
そうこうしていたら、なんだか両脇にプクリポちゃんがやってきて、
三色だんごを掲げてポーズをとる。
なんか解んないけど、めっちゃかわいかったので思わず写真を。
このフィナーレの真っ最中、後ろにふっと現れたドワーフの戦士さん。
さあてドラクエやんべか・・・って、インした瞬間だったのだろう。
インしてすぐの光景がこんなだったら、いったいどんな気分だろう?
「おわっ!なんじゃこれ!?」ってビビッたんじゃなかろうか。
このドワーフさんの心中を察するとニヤニヤが止まらなかった。
たまたま居合わせて、ちゃっかりと少しだけ参加した格好になったけれど、
受け容れてくださった、参加者のみなさんに感謝。
いやあ、よく解らないけど楽しかった。
やべえ!
もうこんな時間やん!!
このあと急いで捨てられた城へと向かうのでした。