タケオの冒険日誌

数日前、ジュレー島上層。
東部の海岸線のエリアを行ったり来たりしながら、
その辺りを徘徊している、ずしおうまるを延々と狩り続ける。
　
目的はコイツの落とす装備品、天宮騎士のよろい上。
この日参加する予定のドレア集会のため、どうしても必要なのだ。
　
事前に妖精の姿見であれこれ思案して決めたコーデ。
他の部位の装備品は、旅人バザーで安価で入手できたが、
天宮騎士のよろい上だけは、最安値でも50万超。
さすがにこりゃ買えないわ～と、白宝箱でドロップするモンスターを調べ、
白羽の矢を得たのが、ずしおうまるさんだった。
　
しかし･･･これがなかなか白宝箱を落としてくれない。
ギリギリになっても入手できなきゃ、もうバザーで調達するしかないか。
　 　
先にフレンドの家のモーモンバザーで染色用の花を調達し、
メギストリスへと行き、入手していた装備品のドレスアップを済ませ、
残すは上半身のドレスアップと、髪の染色というところで、
再びジュレー島上層へと向かい、ずしおうまるを狩る。
　
この時点で既にイベントは開始されていた。
イベントの開催時間を確認すると、開始から1時間半ある。
まだだ、まだ間に合う。
　
そう思い、一心不乱にずしおうまるを狩る。
だが、獲得できたのは、天宮騎士のこてひとつのみ。
こてじゃない･･こてじゃあないんだよ！
　
イベント開始から1時間が経過。
やばい･･残り30分だ。
これはもう、ドロップは諦めバザーで調達して、急ぎドレスアップしなければ！
　
イベントのタイムスケジュールを確認する。
　
22時にレーンの村で開始。
22時半にジュレットに移動。
23時にスレア海岸へ移動。
　
･････。
スレア海岸とな？
　
知らん場所。
未開の地。
まだ行くことのできない場所。
　
イベントへの参加が断たれた瞬間だった･･･｡
　
　
上半身だけが未完のドレア。
ふう･･･。
　
！
待てよ。
これあれだ。
あのドレアができんじゃないか？！
　
下半身が踊り子のズボン。
パンタロン調の特徴的な形に、
サイドに入ったラインと、脇に絞られ長めに垂れた帯。
　
ちょうど、生地のメインカラーを黒に、帯を赤に染めていた。
上半身裸で、このズボンだと、これはもうあの人にしか見えない。
　
さっそくハチマキに見立てたホイミントバンダナを購入し、
これを白に染めて装備してみる。
手袋も外す。
　
ドワーフ♂の体型も相まって完璧じゃあないか！
　 　
ダダダダダダダダッ！
チャララッチャララッチャーラーラー♪
脳内で響き渡る、爆勝宣言！
　
はっしもと！
はっしもと！！
沸き起こる観客の大歓声とスモークの吹きあがる音。
　
ガウンを脱ぎ棄て、両腕でクロスを切り、
花道をのっしのっし進んでいく。
　
闘魂三銃士、破壊王・爆殺シューター、橋本真也！
　 　
橋本が小川直也に連敗し、奴が所属していたUFOののさばりが気に食わず、
それがきっかけでプロレスを観なくなった。
その後、橋本を見たのは、早すぎる逝去を知らせる新聞の訃報記事だった･･･｡
　
ヒゲ付けたままだったので違和感があるが、なかなかいい破壊王ができた。
もみあげがあれば尚良しなのだが、
運営さん、顔アクセ扱いでもみあげ作ってくれませんかのう？
次元大介とか、力石徹とか、スレッガー・ロウとか、
高見山とか、コスプレ用に需要あると思うんだけどなあ。
　 　
もはや当初予定していたドレスアップはどこへやら。
気分は完全に破壊王。
　
そうそう、偽アラハギーロのベルムドさん。
魔物使いの掟というか、根本を覆してああなってしまい、
“破戒王”なんて肩書が着いちゃってるんだけど、
実はドラクエスタッフにプロレス好きが居て、
少なからず、破壊王とかけていたのではなかろうか？