タケオの冒険日誌

気付けばクリスマス。
世間は特別な日のようで、どこもかしこもクリスマスムード一色。
　
貧乏子沢山家庭で育ったので、子どものころからクリスマスプレゼントなんて無し。
もちろんサンタクロースの存在なんて、物心付いた時から嘘だと判っていた。
社会人になってからも、恋人と過ごしたとか、家族とパーティしたとか、
そんなクリスマスに特段 思い出なんてありゃしない。
　　
そんな自分にも、クリスマスがくれば思い出す高校時代のエピソードがある。
　
美術部に所属していた。
文化部に属する男子っていや、女子にワーキャー叫ばれる運動部とは異なり、
自分のようなイケてない奴らが属するものだったけれど、
どういうわけか自分の学年は、イケててモテる男子ばかりだった。
自分をのぞいて。
　
そんなだから、皆、彼女を連れて部活に来る。
その彼女も同じ美術部だったり、関係のない子だったりするのだが、
皆、カップルで部室にやってきては、ワイワイやりながら部活していた。
もちろん自分をのぞいて。
　
高校2年のときのクリスマス。
その日、福岡では珍しく一面銀世界のホワイトクリスマス。
日中もボタ雪がしんしんと降りしきる日だった。
　
終業式が終わり、ホームルームが終わって部室に最初に来たのは自分だった。
誰も居ない部室。
　
計画を実行する。
部室にあった先輩が置いて行ったラジカセ。
ポケットには前日用意したカセットテープ。
　
わざと窓を全開にして窓枠に頬杖ついて腰掛ける。
頭に、肩に、メガネに、雪が降り積もってゆく。
　
寒さ冷たさを忘れ、他の連中が来るのを待つ。
カップルどもは、皆一緒に近所の商店へ買いだしに行き、
必ずつるんでやって来る。
自分だけをのぞいて
　
しばらくすると、談笑と足音。
来た！
ラジカセのスイッチをオン！
　
連中が部室のドアを開ける。
「あめはよふけすっぎぃにぃ～♪」
同時に大音量で響き渡る、山下達郎のクリスマス・イブ。
　
皆の視線が音の鳴る方へ集まる。
半身雪まみれになって、たそがれた姿で外をながめる自分の姿。
　
どっと起こる爆笑。
よしウケた！
　
高校のとき、こんなくだらないことをやっていたなあ。
　
　
ある日、道具鍛冶ギルドへ行くと、
後ろに素敵なオーガのおねいさんの気配。
　
振り向くと（カメラ視点変えると）
まるでスキー（スノーボードか？）ウェアっぽいいでたちの
素敵なおねいさんが立っている。
胸にはご丁寧にアディダスっぽいロゴマークまであしらわれている。
脳内で響き渡る、広瀬香美の“ゲレンデがとけるほど恋したい”。　

ほう･･･こんな課金アイテムあるのね。
そんなふうに思っていたら、どうやらクリスマスイベントの景品らしい。
まだやってないや。
　　
　
フレンドに誘われて福の神周回。
持ち寄りではないとのことで、参加させてもらった。
　
雑談しながら集会。
ちょんまげプクリポさんと同年代だと判り、
コギャルブームまっただ中で学生だったということで、話に花が咲く。
世代の異なるオーガ君はおいてけぼり。
　
ポケベル，ルーズソックス，たまごっちが三種の神器だったよね？
電話ボックス、女子高生が占拠してたもんなあ。
商業高校出身の経理のひとが電卓叩くくらいの速さで、プッシュホン叩いてたよな。
　
当時の電話ボックスにはダイヤルQ2，テレクラの貼り紙がびっしりだった。
まだ度数が少し残ってるのに捨てられているテレホンカードを拾い集めたりもしてた。
　
途中、テリーさんに半年くらい前に渡した、
ボスコインだかカードだかの報酬を受け取る。
アクセルギアの破片。
ご苦労。
　
　
その翌日、また別のフレンドに福の神に誘われる。
みんなどこで福の神そんな入手してんの？
　
今回も期待を裏切らないピンクコーデのエルフフレンド。
なんでもチームクエストをこなすためらしく、他のお二方もチームメイトだそう。
枠が一つ空いていたので、自分を誘ってくださった。
ありがたや。
　
ここでもテリーさん登場。
前日渡したコインの報酬をくれた。
アクセルギア！
ご苦労。
　
しかし皆、迷宮で赤宝箱をスルーするのはもう当たり前。
だが、最近はカンダタさんもスルーしちゃうのね。
　
全部律儀に回収してく自分。　
待ってるひとらはイライラしているかもしれない。
エルフのフレンドさんは大丈夫だと判っているが、
他の方はだんまりだったので少し気になった。
　
だが、たとえ小瓶一本であっても、わしはもらうのだ。
フレンドの皆様方、それを承知のうえで誘ってつかあさい。　
　
ふたりで一輪の花を愛でるの図。
　
さて今年も残り一週間くらいか。
今日明日が今年最後の休みになるな。
　
年賀状，大掃除，年末年始の仕事の準備･･･やることいっぱいだ。