魔幻宮殿に行く前に、
偽レンダーシアのサブストーリー攻略。
前回、アラハギーロの物語をクリアしたので、
今回はメルサンディ村にとりかかる。
実はメルサンディ村だけ、
これまでのストーリーがイマイチ飲み込めていなかった。
ザンクローネの協力で、でっかい腕を倒して、
ミシュアになり代わっていた記憶喪失のアンルシアを助けたのまではいい。
真のメルサンディ村で、唐突に病弱な少女アイリと、
普通サイズのザンクローネが現れ、魔女グレイツェルが登場。
腕やいたずらウサギたち、さらに夜宴館で倒したハートボイルドが、
ザンクローネの体のパーツだとかなんとか。
アイリちゃんをなんとか救ったものの、
グレイツェルには逃げられ、
心臓を失ったザンクローネもグレイツェルを追ってそのまま姿を消した。
アラハギーロ王国やセレドの町の物語が一応の区切りがあったのに対し、
メルサンディ村だけ物語は中途半端で意味不明なまま終わっていた。
今回、このストーリーをクリアしてようやっとすべて理解できた。
そして物語は動き出す。
いや、まさかこの吟遊詩人みたいなモブキャラが原作者だったとは!
しかも故人が物語の住民にのりうつってるっていうじゃない。
大魔王の力、色々と便利だな!
それにしても、このひと。
Ver.2のオープニングで、フミイミさんと一緒に音楽奏でてていたよな?
あのレンドア港でのお祭り騒ぎは現実なんだろうから、
さては、このパンパニーニのじいさん、
レンダーシアのからくりを熟知してやがんな。
大魔王が悲劇のままで終わった自身の物語を気に入って、
その世界を偽メルサンディ村で再現したという推察も、
いちモブキャラとは思えない考察。
叡智の冠の一員として迎えられてもいいくらいだと思う。
ストーリーを進めていくうち、だんだんと見えてきた。
ザンクローネの正体。
過去の彼のエピソード。
なるほど、この娘が村人とザンクローネを恨んで、
ああなっちゃったんだな・・・。
ザンクローネの回想ですぐに判った。
案の定、その心優しい娘さんが、
ザンクローネに見捨てられ、
村人たちに虐げられて死に追いやられ、
死の縁で魔女へと変貌したと。
レーンの村の外伝、フィーヤちゃんを思い出した。
あの娘も村人に悪魔呼ばわりされて薬で言葉を奪われ、
集団リンチされ死に追いやられたんだった。
恨みを抱いて復讐するグレイツェルとは相違するが。
ザンクローネがアイリちゃんか自分の心臓かで二択を迫られ、
けっきょくアイリちゃんを救って心臓を失ってしまう。
その状態で地下水脈におびき寄せられてワナにハマり絶体絶命のピンチに。
パンパニーニさんが生前執筆していたのが、ここまで。
そこから先を孫娘のアイリちゃんが書き始める。
村人たちがグレイツェルに魅了され、力の源を失いさらに窮地に陥るザンクローネ。
だが、ラスカが寸前で我を取り戻し、主人公が助太刀に来る。
こうしてグレイツェルを撃破。
パンパニーニさんが創作ノートにしたためていた、
あらすじの結末はここまで。
ここから先がアイリちゃんオリジナル。
悲劇の少女クレルを救うため、
魔女グレイツェルのケガレを一身に受けるザンクローネ。
精霊である彼はケガレを身に受けるとそのまま消滅する。
ラスカにクレルと村のことを頼んで。
ザンクローネの体を使って度々村を襲撃し、多くの村人の命を奪ったクレル。
元はといえば、100年前に村人たちがクレルにしてきたことが原因。
だが、今の村人たちにはそんなことは関係がない。
ラスカは犠牲となったザンクローネの最後の約束を守るため、
クレルを守り、クレルもまた一生かけて村へ償いをするという。
やるせない気持ちを残しつつ、なんとなくウルっときた。
所詮、パンパニーニさんとアイリちゃんが創った物語に過ぎない。
だが、大魔王が具現化したため、
物語の彼らは、ここ偽メルサンディ村で実在しそこで生きている。
劇中劇ではなく、きちんと存在しているキャラクターなんだ。
物語が完結した今、ここから先の物語は彼ら自身が紡いでいく。
ラスカたちメルサンディ村の人たちとクレルちゃんが、
この先わだかまりなく平和に暮らしていって欲しいと願うばかり。
この本物のミシュアちゃんにも幸せになって欲しい。
村の若者曰く「ひどいイモ娘」らしいけれど、わしは好きだ。
パンケーキつまみ食いするけれど、弟思いのいいおねえちゃんじゃないか。
下手クソでブサイクな、ザンクローネ人形もどんななのか見てみたいわ。
クレルのザンクローネパンもちょっと食べてみたい。
「命にかかわりそう」らしいので、一般人は食べられないか。