「甘エビ」とは一体何なのか?
疑問になったので、調べてみました。
「甘エビ」は別名で
正式名称は「ホッコクアカエビ」というらしい。
(ドラクエTVでも放送されていたので、ちょっと覚えてた)
生息地はロシア・ベーリング海から東太平洋にかけて、
日本では山陰以北から北海道にかけての日本海、オホーツク海です。
水深200~600 mの深海に生息しています。
体長は12~15cm程です。
旬は秋の終わりから冬にかけての海水が下がる頃です。
水揚げ量では北海道が7割をしめ、新潟、北陸地方と続きます。
養殖ができない水産資源であることから貴重品でもあります。
そのため日本海に面した各県では、
協力して資源保護対策を行っています。
「甘エビ」がポピュラーに食べられるようになったのは、1970年以降で
それ以前は地元の人は食されていましたが、ご当地もので
全国的には知られていませんでした。
北海道で大量に獲れ始めるようになったことと、
都内の百貨店で取り扱い、宣伝したのがきっかけで全国へ広まりました。
口の中でとろりと感じる甘味が美味しい
「甘エビ」はなぜ「甘エビ」と呼ばれるのでしょうか?
エビには一般的に「グリシン」という甘味系のアミノ酸が多く含まれています。
睡眠障害のある人は「グリナ(グリシン)」って聞くとピンとくるのではないでしょうか。あの成分と同じです。
これが甘エビを食べた時に感じる独特の甘みの元になっています。
白身魚の100倍程の「グリシン」が含まれています。
しかし、「甘エビ」は他のエビ(伊勢海老や車海老)に比べて
「グリシン」の含有量が少ないのです。
もっと甘いエビ食べたかったら生で伊勢海老と車海老を食べてください。w
さらに甘エビが甘く感じるのは「とろみ」がグリシンと一緒になって、
舌に乗ることで甘味が強調されています。
この「とろみ」は、タンパク質分解酵素が
「甘エビ」自らの筋肉を分解してできたものです。
「甘エビ」はたんぱく質の分解酵素を他のエビより多く持っているため、
「とろみ」があって甘く感じるのです。
ちなみに「甘エビ」は生存している時より
死んでからしばらく経った方が美味しく感じられます。
時間の経過と共にたんぱく質の分解酵素が働き、
より多くの筋肉が分解されて「とろみ」が増すためです。
「甘エビ」の名前の由来、おわかりいただけましたでしょうか。
そして、皆様に衝撃的事実!!
「甘エビ」は性転換します!!
「甘エビ」は生まれて3年程はオスもメスも区別がなく、性別を持ちません。
はっきり性別を現すのは4年目からです。
4年目に入ると全部オスとして生存していきます。
従って市場に出回っている小ぶりの「甘エビ」はこの時期のもので、
すべてオスということになります。
そして、不思議なことにメスと交尾したオスは
5~6年目からはメスとして生存します。
つまり、オスからメスに性転換するのです。
不思議ですね「甘エビ」
そして今日もピタリ賞出ませんでした!
エビ!エビ!