『十二律』とは、12つの『魔力式体技』であり魔力を用いて身体能力を極限まで高めたり、特殊な力を一時的に得る技である。火炎斬り等のMPを使った特技と似た性質となっている。この十二律はラナータの義父のレイニーが独自に研究と修行をしそれをラナータに教えさらに技が増え現在の12つになった。そのためこの技を使えるのは邪魂転生総会やラナータと深い関わりがある者のみ。会員が十二律を応用して使った技もある。
総会に入会するには魔教と十二律を所得しなくてはならない。
・黄鐘『コウショウ』
・大呂『タイリョ』
・太簇『タイソウ』
・夾鐘『キョウショウ』
・姑洗『コセン』
・仲呂『チュウリョ』
・彗賓『スイヒン』
・林鐘『リンショウ』
・夷則『イソク』
・南呂『ナンリョ』
・無射『ブエキ』
・応鐘『オウショウ』
とあわせて12つ。
『コウショウ』
初歩的な十二律の技であり、能力は『空中移動』。足に魔力を溜め地面を思い切り強く蹴ることで大ジャンプをし、そして次に中空を勢いよく蹴ることで浮く。また蹴る方向を変えることで、方向転換を可能にする。またバギ系魔法を加えれば緑の飛ぶ斬撃を蹴りとともに放出することも可能。
『タイリョ』
集中力を極限まで上げ回避能力を同じく極限まであげることで気配を感じとりいち速く回避することが可能であり背後からの空気の変化から察知することも可能。風の変化で相手の攻撃を察知するため相手がバギ系を使用すればこの技は使えない。
『キョウショウ』
全身全体に一瞬だけ魔力を蓄積させ肉体を鉄程の強度にするというもの。移動速度が極端に低くなり、使用中は魔力の数値によってGがかかる。スクルトの上位互換と考えればいいがデメリットも多い。
『コセン』
蹴りや腕を勢いよく振るうことで『飛ぶ斬撃』を食らわす技であり、近距離遠距離どちらにも使え、さらに魔法を融合することで応用技も使える。
『チュウリョ』
指先をキョウシュウの原理で硬化させ弾丸並の速さで相手に打ち込む技であり貫手の上位互換的なものである。また柔軟性のある柔らかいものには効かない。指先だけでなく全身のどこを使っても可能。
『スイヒン』
十二律を取得している人にしか聞こえない音を出す技。その音は大陸1つ分ほどなら易々と届く。邪魂転生総会内では召集として使われている。
『リンショウ』
常時使用可能の十二律であり、簡単に言ったら地獄耳になるもの。範囲内であれば物音でも会話でもすべて耳に入る。ものすごい大きな音だとしても鼓膜は破れず小さい音でもすぐにわかってしまう。なぜかと言うと耳と範囲内に魔力を溜め範囲内の空気の変化で耳に行くからだ。耳にいっても鼓膜にいくわけでなく、脳に情報が入る。
『イソク』
常時使用可能の十二律であり、仁義と信頼を大事にする邪魂転生総会にとって欠かせないもの。それはグループで誓いを立てたらその誓いは必ず守られる、というより誓いに反することができなくなるもの。魔力によって体が拒否反応を起こすもの。
『ナンリョ』
水やマグマ溜まり、毒の沼の表面を歩くことが可能。しかしかなり魔力と集中力を消費する技。
『ブエキ』
十二律のお遊び要素。キョウシュウの原理で硬化させ、そのダメージや相手に秘めた魔法を感知しlevelがわかる技。level1が武装した兵士ほど。
『オウショウ』
十二律最後に覚える技でありもっとも多く魔力と体力を消費する技。右腕を左手で掴み右手を大きく広げ相手に向けて放つ巨大な衝撃波と衝撃波を渦のように回りながら進む無数の強靭な魔法。その威力は揺れが起きるほど。一回使うと大抵右腕と左腕に多大なるダメージ。このオウショウは魔法によって渦が変わる。