黒いフードの男が颯爽と空から現れる、男は銀色の髪を靡かせる。男は向き合っているシルクハットを被った男に話し掛ける。
?「時空間の歪みが現れましたよ、ラーさん。」
?「へぇ?いつどこで?」
社長室のような一室にて、シルクハットを被った男性は高級そうなデスクの前に立っているが証明が暗いのか、顔が見えない。
?「先程、大昔の何処かの広場で過去を改変されましたよ」
?「…うーん、犯人を突き止めてきてくれ。俺はそのことに関する資料を徹夜して作っておく。頼んだよアダー」
アダー「プレテンダーと呼んでくださいよ…ラーさん。もう1ヶ月間で10回目ですよ」
アダーと言う男はフードで体を隠すように脱ぐと、まるで早着替えの如く体は銀色の毛が生え、先程の人の体型とは全く違う容姿となる。その姿はさながら伝説の"白狼"であった。四足歩行となったアダーは首を一回下げ、部屋の外の窓から出ていく。
木々を抜け、崖に出ると狼は宙を蹴り、海を渡る。
大陸を難なく跨がり雲の上へあっという間へ到達するとアストルティアすべてを見下ろしながら人間に戻る。
宙を蹴りながら魔法を放つ。
アダー「世界観測『ワールドリサーチ』」
アダーは青緑の眼光を世界に向かって放つ。
アダー「…システィア団ねぇ」