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悪徳英雄

ラナータ

[ラナータ]

キャラID
: SL938-601
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: まもの使い
レベル
: 124

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ラナータの冒険日誌

2021-08-08 11:45:49.0 2021-08-08 11:46:42.0テーマ:その他

邪魂転生総会RP創作 拾話『叶える仕事』

 灼熱の太陽が砂漠を焼き尽くす。まるで地獄のような温度の中、メンバー四人はどこかに向かって歩く。
ラビエット「なんで砂漠はこんな暑いんだよ…おいヘヴン!なんで俺らがお迎え役なんだよ!」 

ヘヴン「知らないよ…っていうか文句いわないでよ」
アダー「あー!僕達全組織が集合するなんて久しいねー!やっぱりマチュピチュ計画のことかな~!」

ヘヴン「あまり声出さないでよ、一応私達は表向きはなんにも関わりを持ってないんだから」

ラビエット「ならなんで昼なんだよ!夜のほうがバレねぇし暑くないし、一石二鳥じゃねぇかよ」

ギーマ「しょうがねえだろ…じゃねえと総会に間に合わねえじゃねえかよ…」

 目的地はウェナ諸島のジュレット近場の密林であった。
 彼等は明日の夜までに着くため歩き続ける。しかし体力には限界があった。

アダー「ギーさん?そういえば、あの賊の嬢さんは?」

 沈黙に耐えられなくなったのかアダーが口を開き、話題を提供する。

ギーマ「あぁ……彼女は始末しといた。」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 舞台は変わり、真夜中のアラハギーロ。そこにはある1人の女性が観光に来ていた。昼間の暑さとはうってかわって夜中の砂漠は凍える寒さだ。
 そんな観光客の女性に話し掛ける影がある。

ギーマ「サラーム!はじめまして!ご機嫌いかが?」
 冷え性なのか黒い服を纏い厚着をした褐色の男性が声をかける。

?「あら?案内人?」

ギーマ「いえいえ、ただの占い師でございますよ」

?「なら結構」

 女性が早歩きで城のほうへいこうとするが、男性は慌てて引き留める。

ギーマ「あー!ちょ、ちょっと待ちなさいな、嬢さん!体験でいいですから」

?「金はどれくらいかかるの?」

 女性はめんどくさそうに質問する。

ギーマ「いつもなら50Gなのですが…体験なので無理でいかがでしょう?」

 ギーマは手を差し出すと、女性はため息をつきながら握手をし、自己紹介をする。

ケイミー「ケイミー=シャボン=ホリデイよ」

ギーマ「ギーマ・ハットュと申します、では此方へどうぞ!」

 ギーマは路地裏へ進み、下街へ案内する。1分ほど道を進むとギーマは止まり、戸を開け、ケイミーを招く。

 赤い絨毯の道を進むと1つのテーブルと椅子がある。ギーマは椅子に座るよう促す。

 二人とも席につくと、ギーマは話し掛ける。

ギーマ「さあ!ようこそ、それでは…なにを占いましょう?」

ケイミー「うーん…なんか悩んでることとか当てれたりする?」

 ギーマはうつむき、すこし悩むがすぐ顔を上げフィンガースナップし、口を開く。

ギーマ「気になっている男性いるでしょう?」

 ケイミーはビックリしたような表情をし、頷く。

ギーマ「その男性に告白したい…ですが失敗するのが、怖い…」

 ケイミーはすこし占いを信じることにしたのか感心の眼をする。

ケイミー「えぇ、そう。成功するか教えてくれない?」

ギーマ「いいでしょう…」

 そういい取り出したのは易。額に易を置き、賽を投げる。賽の目は四。

ギーマ「男性の名前は…シエルですね、空賊学校の生徒かつ空賊団のメンバー…」

ケイミー「正解よ」

ギーマ「……今のままでは告白は成功しませんね」

 ケイミーは驚きと同時にショックを受ける。

ケイミー「…なにをすれば成功するの?」

ギーマ「…ふむ、それではこの石に触れてください、それで運命の道が変わりますよ」
 
 ギーマはマデュライトを懐から取り出す。ケイミーは迷わずマデュライトに指先を触れる。
 するとギーマは赤い瞳を露にする。

ギーマ「クク…キサマの望みは叶う」
  
 ケイミーは疑いの眼を向けるが、時既に遅し。

ギーマ「だが…なにかを失う!」

 次の瞬間、部屋中が暗闇に包まれ不穏な空気が流れる。無数の赤い光がケイミーを見つめ、包む。
 呆然としたケイミーを差し置いてギーマは闇と同化する。
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