ゲームのやりすぎで裸眼0.2の視力しかない光を失いかけた人間が文字通り「燦滅」などという複雑な漢字を探してくるのにどれほどの時間を奪うのかノクゼリア本人は了知の上だろうか。
そんな有るか無しのひと時だけでなく平日ど真ん中の睡眠時間をまるごと掻っ攫うほどに魅了したのが
5人目の咎人、白群の花弁を頭部に飾る悍ましくも美しい彼女の最大の罪である。

今回、事前に日誌を書くほど楽しみにしていた自分だが正直、初日討伐をする気はさらさら無かった。というか失くさせられた。前日の強さ1に何度も膝をつき床を舐める結果となったからだ。
連戦の末、辛くも勝利したものの討伐時間は用意された10分をまるまる使い切る始末。これに自分の実力が強さ1に"踏み留まる"ことを"歩き回る花"に教えられた。

しかし迎えた強さ2の当日、他にやることがあるかと言われればそうでは無く、挑む権利がないかと言われればそうでは無かったため、気の知れた仲間と敵情視察に乗り込んだ。
挑戦する際に選んだ職は「パラディン」
ハンマー片手におなじみの相撲ではなく
ヤリを両手に不死身のアタッカーで挑もうというのだ。
武器はクロワランス、鎧は黒夜叉のよろい
一応仲間うちと言えど失礼のないようにヤリに輝晶核Lv5を乗せ、気持ち程度に身なりを整えて敵地に赴いた。スーツは着るけどネクタイは絞めないように、鎧は着るけど盾は持たないように、核は入れるけどMAXまでいかないように、「ように」と書くとあえてそうしているかのように思わせることができるが、お金が足りずに なるようになったというのが本当のところである。そんな中途半端なパラディンの完成だった。
意外や意外、
敵の名前の色が面白いくらいに変わるので引き際を見失ってしまった。
昔のモンハンのように今どれくらい体力を削ったのか分からないようなら早々に諦めたものだろうが、
このゲームは敵の名前の色が変わると進捗がわかるのだ。
白から橙、橙から赤。この色の変化で面白いことがある。白から橙にかけて円形のフィールドを縦横無尽に元気よく駆け巡っていた青い花だが、名前が赤で体力が少なくなると比較的歩かない、造形に反して本来あるべき植物の動かなさに近づいているような気がした。開発側が意図してそのような行動にさせているとは思いにくいのだが、図らずもそのような動きの変化が見られたことにひそかに感動した。

それでも実際、初討伐に至ったのは深夜3時を回った頃だった。
許可もなく名前を出して申し訳ないのだが、
フルスロットル所属のヨトゥン氏に声を掛けてもらった。
フルスロットルに所属している中、わざわざ声を掛けてもらって申し訳ないなと思いながらも深夜、倒しきってから寝ようと結託したのだった。
これまでは緑玉で残り2名を募っていたが、ギリギリのところで倒せない。倒せないまま寝てしまえば、フルスロットルに泥を塗ることになってしまうではないか。
そんな時だった。新たに現れた救世主、ででで氏とじゃに氏。
2人はフルスロットルには所属していなかったが、
それでも流石の実力で挑戦からわずか1飯の間に倒すことが出来てしまった。
-フルスロットルとは一体何なのだろうか。-

余滴
デルメゼほどの絶望感がなかったが故に
「なんかいけそう」と雰囲気で挑むこととなった燦滅のノクゼリアだが、身体の作りが神話編の「災厄の王」と酷似しており、それが登場するエクゼリア王国と名前が似ている点が少々気になるところではあるが、考えてもしかたのないことだろう。
草木も眠る丑三つ時、皆様もこの眠らない植物の相手をしてみてはいかがだろうか。