皆様、えのころ様のプラコンのアルテミシアです。
ご存知ない皆様もいらっしゃることなので、少しこれまでの流れをおさらいさせて頂きます。
(あらすじ)
えのころ様に雇われた(怪しい) アルテミシア。主人が自宅前でネタ合わせ等、人様のお耳を汚す行動を繰り返す為、心配でならない。そこで発明が得意なアルテミシアは、陰ながらえのころ様を監…観察する為に仲間モンスターの方々と協力し、主人を盗ちょ…監視しつつ生暖かい目で見守る愛と勇気と犯ざ…考察のどこもサクセスをしていないストーリー
発明した盗聴機「オナモミ」もあっさり主人に捨てられてしまった今、頼りになるのは仲間モンスターの方々に渡した通信機のみなのですが、、。
今連れて歩いてらっしゃるのは、かのキラーマシンのアサシン様なのです。あの方は、何かを伝えようとしているのはわかるのですが、何を仰っているのかが不明でして…。
そうだ、この間主人の後ろを尾こ…見守っていたら、カルデア遺跡?という所に辿り着きました。そこには、数々の素晴らしい部品が転がっておりました。失われた技術に関する部品ばかりで…。
モンスターの方々に渡した通信機に、TV(トラベルビュー)機能を付けました。これと我が家に仕掛けた小型カメラを用いてワンランク上の通信が可能となりました!この発明したカメラ…「ツブラジイ」とでも名付けましょうか。唯一の弱点は、急拵えのため、壊れやすいこと!試作品ですが、早速通信してみましょう。
「こちら、自宅のアルテミシア。アサシン様聞こえますか?」
アサ「ピー、ガガガ、ジー ザザ」
「なんでもありませんありがとうございますっ」
何を仰いたいのか分かりません…。そうだ、翻訳機を使いましょう!通信機の設定「マシン語⇆公用語」に変更して…
「こちら、アルテミシア。アサシン様、そちらはどうですか?」
アサ「ピー」
「(やはり、無理ですかね)」
アサシン「どないしたん?アルティ。あー、ころちゃんのことかいな、今は釣り中やさかい。」
「……ええ!?…そうですか。それではそちらのツブラジイを起動させて頂けますか?」
アサ「ここをこう、ポチっとな。ほんまに映るんかいコレ」
しっかりと映りました。まだ試作品のために数分置きにシャッターが押される仕様です。
アサ「どや?」
「バッチリです」
アサ「あんさんはほんまに、こまいもんこさえるええ腕しとるなぁ。どあほなころちゃんにはもったいないなぁ。せや、あんさんとこは何しとん?」
「こちらはですね、その…」
アサ「何しとん…?」
「えーと、餅を焼くついでに水槽のカツオを捌き、炙って食べようと…いつもこんなのんびりしてる訳ではありませんよ!たファラリス様と親睦を深めようと」
ファラリス(やみしばり)「…ナマザカナクエナイ」
アサ「ちょっ、あんさんらまた勝手にころちゃんのもん食うてんかい。しかも、カツオ⁉︎何せこっとんねん、そこはカジキやろ!」
「え、えぇ…」
アサ「ほんで、ファラリスどんはなまいもんが好かんたらしぃんかいな。あんた、かもかみたいなおとろしいなりで…うたていことでおますわいな。」
「あぁ、はい、そうですね…」
アサ「お日ぃさんも落ちてまい、わいもつれのころちゃんとぼちぼちうちにいなしな。油でも頼みまっせ。ほなさいなら。…ツー」
はぁ、翻訳されたのは良いですが、何を仰いたいのか分からず、別の意味で伝わりません。言葉とは難しいものですね…。アサシン様は、あのような言葉を扱われる方にでも作られたのでしょうかね。
はっ、こうしてはいられません。主人が帰ってきてしまいます。早々に炙り刺身セットを片付けねば、、いそいそ。
「おかえりなさいませ、えのころさま」
えのころ「ただいま、アルティ、ちょっと見てほしいんだけど。」
「ど どうなさいましたか?!まさか…」
えのころ「そうそう、釣りしている間アサシンが、ずっとシューシューピコビコピッピしていてさ、調子悪いのかなぁ」
「あぁ、それはきっと故障ではないと思うのでそのままにしておいて大丈夫ですよ」
えのころ「何の根拠があってそう言うのかは分からんけど、信じるよ!」
ふう、主人は核心なぞ知ったことかという姿勢でいきなりドキっとさせられるような言葉を言いますが、真実を知るのはまだまだ先になりそうですね。
えのころ「そうだ、釣りしていたら崖にツブラジイの堅果があってさぁ。こんなところじゃ可哀想だと思ってこれから森に蒔きにいってくるねー」
「そ、それはわたくしがしっかりと蒔いておきますのでご安心を。」
えのころ「ありがとう、じゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃいませえのころさま」
…発明、止めようかしら。