当チームは250名規模であるため、当然、過去に遡れば、加入希望者の人数はそれ以上となる。
もしかしたらこの2倍、3倍の人数を見てきたかもしれない。
キャラクタという自分の分身の奥には、現実の人間がいるわけで、色々な個性的な方たちをこれまでに見てきた。
チーム加入への合否の判断は、だいたいにおいて、その方の第一声でわかり、その後の会話は単に確認作業となる。
まずは良い例から。
つまり、現在のチムメンたちが見せてくれた第一声だ。
「いきなりフレ申請、すみません!」
「お忙しい中、ありがとうございます^^」
「ご連絡ありがとうございますw」
「こんばんは、いらっしゃいますか~w」
「お返事ありです(^O^)」
これらの言葉に共通して見られるのは「相手への配慮」であり、そもそも自分本位になりがちなオンゲーにおいては、希少な資質である。
チームという集団に属する以上、さらに言えばウチのような大所帯のチームともなれば、多数の他人がいるため、その輪の中で過ごしていくには必須な資質でもある。
では良い例のもう1パターン。
「いきなりフレ申請、すみません」
「お忙しい中、ありがとうございます」
「ご連絡ありがとうございます」
「こんばんは、いらっしゃいますか?」
「お返事ありです」
さて、文章自体はさっきと一緒だが、何が違うのかお分かりになっただろうか?
そう、「^^」や「w」がまったくないのだ。
感情が見えにくいチャットでの会話において、顔文字や「w」を使用するのは、文章を柔らかくする上での工夫であるが、それが上記にはない。
ならばなぜそれを「良いパターン」としたのか?
彼らは最後にこう言ったからである。
「面接ですので、マジメにいきました^^;」←ここで初めて顔文字。
俺は感心してしまった。
すごい配慮だな、と。
現実の面接同様のスタンスで彼らは挑んでくれたのだ。
正直、最初は猫をかぶってくれて構わない。
それを経て、チームで過ごすうちに仲良くなることで、本来の自分のキャラクターをさらけ出してくれるのは、こちらとしても本望だし、嬉しい。
俺自身、堅苦しいのは好きではないし、一定の礼儀とマナーを守った上での愉快な振る舞いなら大いに結構である。
では次に悪いパターンをいくつか。
いずれも第一声であったことを改めて言っておく。
「こんw」
最初の挨拶くらいマトモにせんか。
「いれてーw」
なにをだ。20文字以内で簡潔に述べてください。
「こぉんばんゎ♪ 〇〇ちゃんですぅ☆ミ」
読みにくいですぅ♪
「下ネタとか、おkなチム?wwwww」
無理なチムですwww
「はじめましてでござる!」
チムチャでもずっとそんな感じなのでござるか?
最後の方はまだマシな方であったが、さすがに毎度のござるチャを見るのは、チムメンにも負担だろうと判断した次第だ。
なお、こういう方たちに対してはこのような定型で返してる。
「最初にお聞きしますが、敬語は使えますか?」
非情な返しであるが、現在のチームの穏やかな雰囲気を守るためなれば、鬼にもなろう。
まあ、こういった清濁あわせもって楽しめるようになれば、オンラインゲーマーとして一人前であろうが、俺がその域に到達するのは、まだまだ先のことだろう。