皐月と優香は屋敷へと入ってった。
「よくおいでになりました、優香さん瑠奈お嬢様は今買い物に出掛けておりまして不在ですので御待ちください。」
と目の前にいた女性が言った。皐月はこの人が高梨さんかなと思った。
「あ、じゃあ喜んで。ほら、さっちゃん行くよ」
優香 が先に部屋へと入っていく皐月は一応初対面なのだから挨拶しておこうとしたのだが
「あ、初めまして僕内海皐月と言いましてえーと・・・・」
「瑠奈お嬢様からだいたいは聞いてますので大丈夫ですよ」
とまぁ返されてしまい
「あ、はぁそうですか。」
と少々落ち込んだ。何で自分の思い通りにならないと落ち込むんだろうと皐月は考えた、しかし三秒ほどで考えはやめた。
皐月は部屋の中に入って行った。
「お嬢様は多分もうすぐ帰ってこられるかと。」
とメイドの高梨は言った。この時代にメイドとか本当に居たんだと皐月は思った。てっきりメイドカフェとかそういうコスプレ的なのしか無いものだと思っていたのだ。ちなみに彼はそういうカフェには行かない。行くメリットが見いだせないのだ。
「あ、あれじゃない?」
優香がこれまた大きな窓の外を指差した。
「おーい瑠奈さーん」
そこには赤いフェラーリが駐車しようとしていた。それ以外にも高級車が並んでいる。
車から一人の女性が降りてきた。彼女は窓から手を降っている優香を見て不思議そうな表情で限界へと早足で向かった。
「へぇ、私のこの家の近くに寄ったの?」
「うん、そうだよ」
と優香は瑠奈に嘘を付いていた。
「でも、何しにあなたたち来てたのかしらね?見たところこれと言って買い物じゃなさそうだし。」
「それは・・・・えーと・・・・」
優香の目がキョロキョロしだす。
「瑠奈さん、すみません実は優香が・・・・」
「さっちゃん!」
とまぁ事の事情を説明した。
「ははは、そういうことね。何だ、それならそうと言ってくれれば良かったのに。」
「だってぇクーラー当たりたいからって理由で来たなんて言えませんよぉ」
優香が言う。
瑠奈は
「なら、昼御飯まだよね?どう?ここで食べてく?」
と普通に言った
「え!?」
皐月は驚き
「いやいや、急にそんな・・・」
「大丈夫よ、うちの高梨がすぐ作ってくれるわ」
「やったね、さっちゃんバイトでお金貰えて本も手に入って更に昼が無料だなんて一石三鳥だね。」
「三鳥って言うのかよ・・・・」
続