しばらく僕ら三人は黙っていた。僕はどうしたら良いのか良く解らなかった・・
死者が蘇る事は絶対にないと思ってたが、マイユの話だと一定時間までなら大丈夫なようにも聞こえる・・あの世に行く前に呼び戻す・・そんなことが本当に可能なのだろうか・・
10分ほどその場に居るとジーガンフが歩いてきた。彼は僕らを見つけると
「村王から事情は聞いたから明日にでもグレンに行こうぜ」
と重そうな荷物を背負って言った。
「あ、あぁ、そうだね」
「ん、どうした?なんか、皆暗いぞ。」
「ん、いや。何でもない大丈夫だよ」
僕は無理やり笑顔を作って答えた。マイユやアロルドも椅子から立ち上がり何でもないと言った。ジーガンフは不思議そうな顔だったがそれ以上は何も言わずに
「明日の朝にでも出よう。夜はモンスターが強いからな」
と言うとじゃあなと別れの挨拶をするなり住宅地へと向かっていった。
その時僕は思い出した。いや思い付いたというべきか。僕は一体どこに住んでいたのか解らないことに。おそらく家はあるはずしかし場所も家族構成も何も解らない・・。
そう考えているうちに
「それじゃ私もまたね、エラリィ」
とマイユもジーガンフを追うようにして住宅地へと向かっていってしまった。
聞きたいことあったのだが。
アロルドと僕は二人広場に残った。
仕方なく僕は
「あのさ、アロルド。僕はどこに住んでいたんだっけ・・」
と恐る恐る聞いてみた。こんなことまで聞かれるとさすがのアロルドも困り果てた顔で
「何処って・・家まで解んないのかよ。エラリィお前はこの道を真っ直ぐ行った・・・・」
と、教えてくれた。
「んじゃ、俺も寝るからじゃあな。」
と彼も住宅地へと向かってしまった。
正直家族構成も不明だったが流石に家族も解らないと言ったらアロルドらに不安させるだけだと思い言えなかった。
とりあえず僕は夜も近くなってたのでアロルドが教えてくれたところへと向かった。
寒い夜の中一人でどんな内装でどんな外装かも解らない家へと・・
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住宅地は小さな家が複数有るだけだった。所詮村だしそんなに人口がいる訳じゃないからこんなもんか。と僕なりに納得していた。
歩いていくとアロルドの言ってたところに着いた。見たところ壁は煉瓦のようだ。
一応入るときノックしてみた。もし誰か居たら面倒だなと心の底で思っていた。
しかし予想に反し何も反応しなかった。どうやら不在らしい。
僕は恐る恐る扉を開けた。
内装は至って普通のベッドと風呂そしてタンスがあるだけのあまりにシンプル過ぎる内装であった。
僕は風呂に入りベッドへと向かった。
正直寝たら何か思い出せるんじゃとか全て夢だったとかじゃないかとか色々考えていた。
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名前 エラリィ HP21/21 MP14/14
職業 [救世主]lv4 特技無し
フレンド0 チーム未加入
名前 ジーガンフ HP32/32 MP10/10
職業 [武道家]lv6 特技???
名前 アロルド HP35/35 MP10/10
職業 [空手家]lv7 特技???
名前 マイユ HP31/31 MP10/10
職業 [格闘家]lv6 特技???