ピチチチ、ピチチチ、ん、・・眩しい。朝か。そういや変な夢を見た。
僕はベッドから起き上がると寝癖がないかチェックするために鏡を見に行った。
しかし変な夢だった。鬼になって救世主と言われて・・しかし無駄にリアリティーあったな。
そんなことを寝惚けた頭で考えながら鏡の前に立った。そこには夢で見た鬼がいた。
僕は驚いて尻餅を付いてしまった。ど、どういうことだ・・あれはいや・・
まさかと思い自分の身体を見てみる。唖然とした・・鬼だった・・いや夢じゃなかったのかあれは・・。僕は困惑しながらも次にすべきことを考えた。そうだ、もしこれが現実ならあのジーガンフとか言うやつらと朝にどこかへ行くんだ。
僕は急いで出掛ける支度をした。と言っても良く解らなかったからとりあえず全てのものを鞄に詰め込んだだけなんだが。
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約束していた広場に行くとマイユが一人ベンチに座っていた。彼女は僕に気が付くと
「あ、エラリィーこっちこっち」
と手を振った。後尻尾も振っていたのだが・・正直僕も尻尾振れるのか疑問になった。
「エラリィは救世主・・うーん・・なんか、未だに実感無いよねぇ。今までのあなた普通のオーガだったんだもの。」
と彼女は考え込むような顔で言った。僕も未だに信じられない。
「でも、あなた死んでたのに生き返っちゃったしあの鏡の件もあるし信じるしか無いのね」
「僕は何も記憶にないけどね過去の事は・・」
「あ、そうか。えーとね。エラリィがエラリィじゃなかったときは・・あー解りにくいなぁ・・兎に角あなたがまだ生きてたときの話ね」
「なんか、今死んじゃってるみたいだな」
「事実だもの。でね、エラリィは格闘家だったの。それで雪山で良く一人修行行くことがあったの。そんなときにあなたいや、エラリィは雪山で遭難したらしくて雪山で死んでたのよ。私が帰って来てない事に気づかなかったら暫く見つからなかったかもね」
彼女はそう言うとベンチから立ち上がり身体を伸ばすと。
「ところで他の二人はまだなのかしら?」
と首を傾げた。
「寝坊してるのかな」
「アロルドはあり得るわね。ジーガンフは昨日の墓参りで疲れたのかしら・・」
「兎に角もう少し待とう」
「解ったわ。全くアロルドったら、こん・・・・」
と小さな声で呟いていた。
数分するとジーガンフが来た。
「お前ら準備早いな。待たせてしまったか?」
と彼は聞いてきた。
「うん。でも、言うほどじゃないから気にしてないよ」
「そうか、ところでアロルドはまだなのか?」
「ええ、一体いつまで寝るのか・・」
マイユは呆れた声で言うとちょっと起こしにいくから待っててと言うと住宅地へ歩いて行った。
「なぁ、エラリィ。お前は生き返ったんだよな。」
ジーガンフは急に聞いてきた。
「ああ、そういう話らしいよ。全く記憶無いんだけど。」
「そうか・・理由も原因も不明なんだな。」
「うん」
僕がそう言うとほぼ同時に住宅地からマイユと寝起きで機嫌悪そうなアロルドが来た。
僕らはこうしてグレンへと向かうことになった。
{DATE}
名前・エラリィ HP21/21MP14/14
職業・救世主lv4 特技×
名前 ジーガンフHP32/32MP10/10
職業 武道家lv6 特技???
名前 アロルドHP35/35MP10/10
職業 格闘家lv7 特技???
名前 マイユHP31/31 MP10/10
職業 格闘家lv6 特技???