テントのなかはとても暖かった。
部屋は男女別の二部屋借りた。
「おぉ、久しぶりのベッド!」
アロルドはそう言うとすぐにベッドに飛び込んだ。
ジーガンフはタンスを開けると
「お!2Gゲット!」
と金をタンスから手に入れた。いや、それ犯罪だろ、いいのかそれ?と思っていたら急にバキッ!っと何かが割れるようなそう、例えば木を折ったような音がした。
「薬草もありますね」
ハクトの声がした振り返って見ると彼は樽を破壊し薬草を手にしていた。
オイ・・それはダメだろ!!!タンス開けるのはまぁ許そう。しかし樽破壊はダメだろ!!怒られるぞ!!
「・・ハクト?それ壊しちゃったの?」
「はい。」
「ダメだろ!!弁償しないと・・」
「樽は壊すものですよ?」
「そんなわけあるか!」
しかしアロルドが
「ああ、ハクトに言ってなかったな。こいつ記憶失っててなんか色々変なこと言うけど気にするな。」
とベッドの上から言った。
「アロルドどういう意味?破壊だよ破壊!器物損壊罪だよ?」
「キソカイ?なんだそれ」
アロルドは首を傾げている。
「この世界じゃ樽は破壊して良いんだよ。エラリィ」
ジーガンフはそう言うと壊れた樽の横にあった樽を殴って破壊した。オイオイヤメロォォ!!
「君まで!!」
「だから、良いんだって。他の部屋も同じ様に破壊されてるから。」
「わかったよ!!見てやる」
僕は部屋を出て他の部屋へと向かった。
二階の部屋に泊まっていた人を見せてもらった。
樽を探すと驚愕の光景が写っていた。二人と同じように樽を破壊する人がそこにはいた。
僕はお邪魔しました。というと部屋へと戻った。戻るとき、ん、樽だけ破壊?ストレス発散方が樽破壊なのかな?等と考えていた。
部屋に入るとアロルドが
「エラリィ、もう寝よう明日も速いんだから」
と言った。
「じゃあ私はここで最後ですね。」
ハクトは少し悲しそうに言った。あ、そうかハクトはここでお別れか・・
「エラリィさん皆さんが戦ってるときに勇気くれてをありがとうございました。あのとき声を聞いていなければ私は今も戦闘の時隠れてばかりで居たでしょう。」
ハクトはそう言うと
「もう今日は寝ましょう。」
と言いベッドへと向かった。僕も寝ないとな、お別れか悲しいな。
朝
僕らは宿屋を後にし橋を渡った。
「ここでお別れですね。」
ハクトは橋の途中でそう言うと僕らに
「これをあげます。とても楽しかったです。」
と言いアクセサリーをくれた。僕はそれを手にした。
するとなにやら頭の中で声が・・誰かわからぬが声が
「「フレンド・汝・・と汝の仲間との絆・・今こそ汝はフレンドの力を得るとき・・」」
聞こえたと思うと何か力が・・そう、魔力とは何か違う力が感じてきた。
「「それは・・汝の絆の力・・汝はその力を使うのだ。」」
フレンド・・絆・・力?どうやらハクトと絆が生まれ僕に変化が起きたらしい。
今ならハクトの技が使えそうなそんな気が・・
そんなことを考えていると。
「それではさようならです」
ハクトは橋を逆向きに歩いていった。
「じゃあ、私たちはグレンに行きましょう。」
マイユはそう言うと門を潜っていく。
広大な大地が現れた。今までの雪は一体どこへ・・
「キャタピラーがいるぞ!」
アロルドがそう叫んだ・・
[怪芋虫]キャタピラーが現れた!
デカッ!芋虫なのかこれ!?そう思っていると芋虫は丸まり凄い勢いで転がってきた
避けなきゃ・・だが遅かった。僕はそのまま突撃された。グハッ・・
僕は剣で芋虫を切りつけた。芋虫は怒ったらしく更に転がってきた。
今度はなんとか避けれた。が気づいたら芋虫が増えていた。
「ウッ・・」
うめき声がした。声の方へ振り向くとアロルドが芋虫に襲われ大怪我をしていた。ヤバい・・薬草を使ってる余裕はない・・そうだ!上手くいくかわからないがやるしかない!!
僕はハクトを思い浮かべながら呪文を真似た。
「ホイミ[治癒促進の術]!!」
すると淡い光が手から出てきた。やった!上手くいった!あとはこれを傷口に・・
傷口はみるみるうちに塞がっていった。よしこれで大丈夫だ!
「う、エラリィか、お前その技一体いつの間に・・」
アロルドは不思議そうに僕を眺めた。
DATE
名前 エラリィ HP47/74 MP32/47
職業 救世主lv16 特技 フレンド呼び[※フレンドの技を使える]
フレンド1 チーム未所属
名前 ジーガンフ HP68/110 MP21/31
職業 武道家lv16 特技 爆撃拳[ボンバーナックル] ???
名前 アロルド HP7/125 MP25/30
職業 格闘家lv17 特技回し蹴り[ローリングソバット]???
名前 マイユ HP87/122 MP21/30
職業 格闘家lv16 特技飛び膝蹴り[スカイキック]???