【今回も茶番日誌です。前後編の後編だよ。
前編読んでない人は前編もよんでね♪】
ダリア
「ふぅ~…」
海賊船の甲板で一人酒瓶を飲みながら風にあたる女頭領。
昨晩の騒ぎなど、まるで無かったかのように静かだ。
「また飲み過ぎたんじゃないかい?」
甲板の隅から、優男な船員が声をかけてきた。
年は女頭領と同じくらいだろうか…
ダリア
「”また”アンタかい。余計なお世話だよ!」
女頭領は優男に悪態をつく。
そのまま手に持った酒瓶をグイっとあおるように呑み込む。
「ふふ、ソレ。中身”水”だろ。」
女頭領はゲホ!ゲホ!とむせかえる。
どうやら、図星らしい。
「昔からお前は酒が弱いからなぁ。
そんな飲んだフリなんてしなくてもいいんじゃない?」
優男はからかうように言う。
むせた息を整えた女頭領。
ダリア
「だって舐められるじゃない。
”お酒が苦手な海賊”なんて…」
優男は静かに切り出す。
「…頭領が死んでから、もう何年になる?」
女頭領もそれに答える。
ダリア
「8年…になるかな。お父様が亡くなってから…」
「まだ、海賊を続ける気なのかい?」
心配そうに語りかける優男。
ダリア
「…貴方には感謝しているわ。武術を教えてくれたおかげで、
私は皆をまとめる事ができるから。」
話を逸らす、女頭領。
優男は意地悪く返答する。
「お前に武術を教えたのは、
”自分の身を自分で守れるように”…なんだけどなぁ~。」
それを受けて、女頭領はにこやかに、
そして、どこか申し訳なさそうな表情をうかべる。
ダリア
「海賊を続けるのは、いつかお父様が話してくださった
おとぎ話を見つけたいから。」
巨大なウェディの女神像。
美しいその姿は誰をもとりこにするという伝説の宝物。
しかし、遥か昔に船ごと海底に沈んでしまったといわれている。
ダリア
「お父様は、いつかそんな伝説のお宝をこの目で見てみたい
って言っていたわ…でも、その願いは叶わなかった…」
優男は黙って聞いている。
ダリア
「それが今の目標になってるの。冒険を続けていれば、
いつかきっと巡り合う事もあるかもしれないって。」
「…」
ダリア
「ねぇ!貴方も一緒に来て欲しいの!
貴方とならきっと私…!?」
そこまで言いかけると、優男は人差し指で女頭領の言葉を遮る。
戸惑う女頭領に優男がにこやかに言葉を繋ぐ。
「”私”じゃなくて”アタイ”だろ?
お前はもう立派に頭領なんだ。
大丈夫、お前ならきっと見つけられるさ。
でも、もし見つけられたら…」
そう言うと、優男は女頭領の額を中指で弾いた。
ペシッ!
ダリア
「…っ痛~!!・・・?」
気が付くと、女頭領は海賊船の甲板にいた。
周りには誰もいない。
ダリア
「…また夢?か
は…はは…。
そりゃそうだな…
だってアンタはもう…。」
どうやら、夜通し暴れたせいか甲板で寝てしまっていたらしい。
額は、何かにぶつけたのか、ジンジン痛みが走る。
だが、そんな痛みよりも、辛いものが胸の中に残っていた。
「お嬢~!もうすぐ港ですぜ~!」
遠くで、船員が女頭領を呼んでいるのが聞こえた。
すくっと立ち上がり向き直る。
ダリア
「おう!分かったすぐにいく!
…ってか”お頭”って呼べー!」
私にはこの道しかないのだから…
【あとがき・感想】
はぁい^^こんにちは。
金策大好きダリアクルツです。
今回の茶番はひと際長い(思いつくまま書いた)ので、
前後編でお届けしました^^
今回の茶番の内容は
海賊頭領の娘が頭領の後を継ぐ。
優男は海賊頭領の右腕的存在で実力は桁違い。
海賊頭領亡き後、娘に武術を教えるが事故に巻き込まれ行方不明。
女頭領(主人公)は、父(海賊頭領)の夢を追いかけてるが、
それはきっかけに過ぎず。
現在では「優男」にまた会えるのではと淡い期待を胸に秘めている。
コルセアマント感想
海賊イメージならドクロをあしらって欲しかったなと思います。
デザインも他で代用できそうな感じなので、
体上と頭装備以外使う機会は無さそうです><もったいない。
あれかな、ジャッ〇・ス〇ロウ的なイメージなのかな?
ちなみにコルセアとはイタリア語由来で海賊という意味らしいです。
ちなみに、今回からちょっとリップ?塗ってみましたw
分かるかな?
こんなナチュラルメイクが私は好きなのですよ^^
下唇のぷっくり感が違うっていうねw
【良ければ感想コメントお待ちしています^^】
物書きさんから見れば、大した事ないと思いますがw