「ちこくちこくぅ〜!」
きゃるん☆ わたしニア子!
聖メギストリス学園に通う、ちょっぴりあざといプクリポ!
趣味はフォースブレイクからのマダンテで全てを焼きつくすこと!
この春から憧れだったメギ高に入学したんだけど、
まいにち勉強に部活にもう大忙し!
昨日も自作のポエムを考えてたらつい夜更かししちゃった。テヘッ☆
そんなわけで、今日も学校への道を全力疾走なのダ☆
こんなとき、隣の家に住んでるイケメンスポーツ万能高身長の幼なじみが
起こしにきてくれたら……な〜んて、マンガの読み過ぎかな?
でも女の子だったら誰だってそんな素敵な恋に憧れるもん!
はぁ〜、わたしの王子様、どこにいるのかな〜?
そんなことをぼんやり考えてたら、いけない!
あたしったら、曲がり角から飛び出してきた人とぶつかっちゃったわ!
「キャッ!」

ドゴォッ
うっかり3メートルほどふっ飛ばしちゃった☆
「いてて……どこみて歩いてるんだよ、この胸毛オンナ!」
「なっ……とつぜん飛び出してくるのが悪いんじゃない!
それにこれは胸毛じゃなくてラブ毛ですぅ!」
「剛毛ジャングル!!!!」
「プクリポが天使だったころの羽根のなごりなんですぅぅぅぅ!!!」
いきなりぶつかってきて、なんて失礼なヤツ!
それに金髪に学ランだなんてどうみても不良だし、
ずんぐりむっくり体型だしクソチビデブだし頭悪そうだし
なんかくさいし肌黄緑だしあとくさいし、とにかく何もかもダメだわ!
なんてことを考えてたら、遠くで学校のチャイムが!
「やっべ……つぎは気をつけろよ、ドドメ色パンツ女!」
思わずマダンテするところだったわ。
でも始業の時間までもうあと数分!
急いで学校にいかないと遅刻しちゃう!
……それにしてもアイツ、なんだったのかしら。
見たことのない制服だし、それにドワーフなんて
このメギストリスではほとんどいないはずなのに。
「ギリギリ間に合ったぁ〜……」
息を切らせながら走って、なんとか先生より先に教室に辿り着いたわ!
いつもは時間ピッタリに来る先生だけど、
今日はちょっぴり遅れてるみたい。私ってばラッキーガール☆
「ねぇニア子、しってるぅ?転校生がくるんだって!」
「別の大陸からきた男の子!素敵なウェディだといいなぁ」
始業のチャイムが鳴ってもしばらく教室はざわざわしていたわ。
こんな時期に転校生?それに男の子……。
こんなとき、少女マンガだと訳ありな男の子(イケメン)が
転校してきたりするのよね。それに、席は私の隣が空いてるし!
なんだかとっても素敵な予感!
そんなことを考えてるうちに、先生がやってきた。
「今日はみんなに、新しいお友達を紹介するぞー!」
先生がそういうと、その転校生はゆっくり教室に入ってきたわ。
「あっ!」

あっ
「あのときの、不良男!」
「お、お前はドドメ色の!!」
思わず声が出ちゃった。だってその転校生は……
さっき曲がり角でぶつかった、くさくて黄緑な不良ドワーフだったんだもの!

ドドメ色チラリ
「席は……おっ、ニア子の横が空いてるな!」
追い討ちやめてええええ!
「けっ……まさかお前と同じクラス、しかも隣の席とはな」
舌打ちしたいのはこっちだわ。
そうして儚く私の王子様幻想は打ち砕かれたの。
まったくなんだってこんな、品の無さそうなドワーフが、
このメギストリスに……制服だってぜんぜん違うし、
それにその……腕のぬいぐるみ?なんなのもう……。
私が机に突っ伏してると、ひそひそとドワ男の喋り声が聞こえてきた。
最初は私に話しかけてるのかと思ったけど、どうも独り言みたい。キモッ。
「ああ……わかってるって……大丈夫……」
……ぬいぐるみに話しかけてる?
でも、そうじゃなかったの。
「この学校にいるはず……一刻も早く見つけるさ……2人目の……」
「この僕の姿が見える、もう一人の魔法少女をね」
ぬいぐるみが、喋ってる!?
つづく(続かない)

EDによくありがちなダンス風景
♪EDテーマ「トキメキ恋のフォース☆ブレイク」
ふと君の方をみると チラリ合う視線
また同じこと考えてたって わかるの目を見れば
あなたの前じゃ耐性90%(-81%) どんな装備だって防げない
私の全てをかけて解き放つ
「くらえ、マダンテ!!」
あなたの真ん中にフォース☆ブレイク
全耐性低下 SHTでトドメ刺すわ
あなたの奥の奥にフォース♡ブレイク
ミリオンスマイルは標準装備
最後まで見てて 恋の魔法戦士