名作読書会2
芥川龍之介の掌編にして名作。
ストーリーは、仏教的な因果応報のお話ですが、ちょっと納得行かないトコも?
お釈迦様は、助けるときに『蜘蛛の糸』の由来をカンダタにお話しされてますねね(ここ大事ねね)。
細く切れそうな蜘蛛の糸にすがる主人公・カンダタが、後からわらわらと登ってくる他の亡者に「この糸は俺のものだ!勝手に登るんじゃない!!」と言うのは、正当なのでは?
『カルネアデスの舟板』のような緊急避難(自分の安全を確保するために、他者を危険に晒すことは、法的に認められる)の考え方も適用されそうですねね(*´з`)
ドラクエファンにお馴染みのカンダタは、この『蜘蛛の糸』の主人公・泥棒の名前から取っているのは、ご存じですよねね?
ねね版の主人公のシラナミという名前も、泥棒を意味しているんですよねね。
例えば、歌舞伎で、泥棒を主人公にした演目を『白波もの』と呼んだりしますねね~
さて、本編ですねね(/ω\)
その日、神様はいたく暇でありました。
暇つぶしに、雲の隙間から下界を見下ろすと、昔ブイブイ言わせた勝ち組実業家が、変わり果てた姿で苦しんでいるではありませんか。
神様は、その男が、人知れず善行をほどこしていたことをご存知でありました。
それは・・・・・・・・
シラナミ
「さぁ、今のうちに渡れよ。
・・・・・・・・勝ち組のこんな姿、人に見せられないなぁ」
この善行を覚えていた神様はシラナミを助けようと、雲の上から、下界に手延べそうめん『揖保乃糸』をそっと垂らすのでした。
神様
「さぁ、今のうちに、これにつかまって登って来なさい
・・・・・・・・ああ、また人知れず良いことをしてしまった」
揖保乃糸を見つけて、さっそく登ろうとするシラナミや、じめじめバブルたち。
しかし、なんと手足が無いので、揖保乃糸につかまることができません!
神様
「そうめんでは細すぎたのですね。この次は、冷や麦を垂らしてみましょう」
よくわかっていない神様でありました。
Special Thanks
おはぎ様 シラナミ
あおば様 神様