名作落語高座 第六夜
自由人の集落も年の瀬。 今夜は大晦日。
[ネネ゛ミカ]
わしは・・・・‥わしは遂に成し遂げた!
無から金を無尽蔵に造りだす、真の錬金術を完成させたのじゃ!!
[モモンタル]
ゴシュジーーーンッ!!
それはご法度の錬金術だモーン。
そんなことが王国に知れたら、錬金術師の資格は剥奪、いやそれどころか死罪になるかモン!?
[ネネ゛ミカ]
うるさ~~~~い
王国なんて、中央なんて、もはやわしにはどうでもいいのじゃ~
この錬金術で創り出した金で面白可笑しく生きるのだ!!
いいから、けしからん水を買って来い!
ぐびぐび。ぷはぁーーーー。ヒックw
バタン。キュ~~~~~~~Zzz
(宿屋のBGM♪)
そして夜が明けた・・・!
[ネネ゛ミカ]
ふぅ~~~~昨夜は飲み過ぎた。
おい、モモンタル。
また、けしからん水を買って来い! 迎えけしからん水じゃ♪
[モモンタル]
ゴシュジーーーンッ!!
一体、そんなお金がどこにあるっていうんですかぁぁぁぁ
[ネネ゛ミカ]
そんなもの決まっている。 わしが完成させたこの錬金術のレシピで・・・・・・あれ?無い!!
[モモンタル]
ゴシュジン、昨晩は一人飲んだくれて、寝言で錬金術がどうのこうの。
なさけない。。。一体どんな夢を見たんですか?
[ネネ゛ミカ]
えっ? あれ夢??
うううう頭が痛い。 編み出したはずの錬金術レシピも思い出せん。
・・・・・・やっぱり、夢だったのか。。。
わしは自分がなさけない。
もう、けしからん水は断つ。 キッパリとやめる!
これからは真人間になって、この集落のため、人々のため、粉骨砕身で働くのじゃ!
[モモンタル]
(・・・・・・・・・・・・・・・)
(宿屋のBGM♪)
それから3年。
[モモンタル]
努力の甲斐と、人々への貢献が評価され、メレアーデ様に呼び戻されて共和国立アルケミア所長に返り咲きが決定。
本当にご苦労様でしたモーン。 ゴシュジンは、このモモンタルの誇りだモーン。
・・・・・・・ゴシュジン。
どうぞ怒らずにこれをご覧ください。
[ネネ゛ミカ]
ん? それは・・・・・・・・・モモンタル!このレシピは!!
ワシが夢で発明した錬金術!!
[モモンタル]
そうです。 ゴシュジンは本当にこのレシピを完成させていたのです。
でも、このレシピで金を産み出したらゴシュジンは。。。
[ネネ゛ミカ]
皆まで言うな。モモンタル。
それで、レシピを隠して夢と言うことにしてくれたのだな。
そうでなければ、わしは今頃は、良くてアル中、悪くて指針監督官に捕まり死罪。
感謝の言葉しか無い。 お前には本当に心配をかけ続けていたな。
[モモンタル]
さぁ、ゴシュジン。
今日は祝いの日だモーン。 このけしからん水を思う存分飲んでください!
目が覚めて、明日になったら所長として中央に着任だモーン。
[ネネ゛ミカ]
いや。 よそう、モモンタル。
また夢になるといけねぇ。
2年連続で年始に落語日誌をアップしてましたが、意外とお正月の噺って少ないんですねね(*´з`)
と言うことで、大晦日が舞台の有名な噺と言ったらコレ。
勝手に想像!世間の認知度★★☆☆☆かな( ̄▽ ̄)
落語に馴染みのない読者様向けに、アストルティア版にアレンジしてお届けしますねね~~
それでは、今年もネタ日誌にお付き合い下さって、誠にありがとうございましたねねm(__)m
来年もねね日誌を御贔屓にお願い致しますねねm(__)mm(__)m