提案広場のクレーマーじみた最強厨さんには今まで苦言を呈してきたが、
もう一回り大きな視点で見れば、別に嫌いな人たちでもない。
それはなぜか。自分の戦場で戦っているからだ。
福本伸行が「最強伝説 黒沢」の第一話でも喝破した通り、たとえば
オリンピックだの、ワールドカップだのといったものはどこまでいっても
「他人の戦い」でしかない。日本代表ということらしいが、
少なくとも私は、国民の代表として送り出した覚えがない。
ワールドカップを見るために会社を辞めたあげく、スタジアムに
入れなくて外から応援してるサポーターなんてのは、私からすれば
もっとも理解に苦しむ人種だ。「他人の戦い」に乗っかってるだけじゃ、
ひりつくような生の実感など得られるはずもない、と思う。
私が好きなのは将棋、麻雀、パチンコ、そしてドラクエ……、
スケールははるかに小さくとも、「自分自身の戦い」である。
だから「自分の戦い」にムキになってる人を見かけると、
愛憎相半ばする部分があるというか、他人とは割り切れなくなるので
こっちもつい何か言いたくなってしまうのだと思う。
はた目には見苦しくても、「他人の戦い」に乗っかるより何倍も上等だ。
常に心をひりつかせて生きていたいのである。