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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2013-10-08 03:11:54.0 テーマ:その他

待つわ

ある日の野良天魔。魔戦での参戦である。

ツメA「僕、天魔二回目なんですよー」
ツメB「わたしは初めてー」

おうふ。耐性の有無まではあえて首をつっこまなかったが、コイツは
ゴキゲンなことになりそうだぜ……。

戦闘開始からほどなくして、私は予想をはるかに超えるものを見た。
ツメAが寝るのはまだいいとして(良くないが)、僧侶がマホトーンを
くらって封印されてしまったのだ。自然治癒以外になおす術もない。
翼をもがれた鳥も同然、これでは僧侶の役目をなしえない。
天魔は五百戦以上を数えるが、僧侶が封印された例はついぞ記憶にない。
「オーマイガッ……なかなかジョークがきついぜ……HAHAHAHA、
きっと悪い夢を見てるんだ。ベッドが呼んでるぜ、ジーザス……」
と怪しいアメリカ人になりきって、即抜けはしないまでもそのまま
横になってしまいたいほどであった。

聞けば、封印ガード装備は以前は持っていたが、結晶化して手放して
しまったのだという。僧侶が封印Gを捨てて、よりにもよって天魔に
来るか……こいつはゴキゲンだぜ……。私はツメAと僧侶に尋ねた。
なんとか耐性装備を用意できないものかと。今考えるとよく素直に
応じてくれたものだと思うが、二人とも買いに行くという。

ツメの装備は細かいことを言い出したら、竜おまだの幻惑Gだの、
(人によっては吸収ガードまで求めるだろう)とキリがないのだが、
最低限眠りGがあればなんとかなるだろう。それだけはあるという、
ツメBと言葉を交わすでもなく「……」という感じでただ待っている。
その間も海底の牢獄前では、死体が次から次へと排出される。

私は、効率なんぞはわりとどうでも良い。それよりも、耐性の不備に
つけこまれて、落とさなくてもいい試合まで落とすのが嫌なのだ。
最初の一戦二戦は笑って済むが、負けが込んでくると、それでは
済まなくなる。戦犯探しのような落ち込んだ空気になってしまう。
「楽しくやろう」は、「だから耐性はいらない」ということではない。
楽しく終わるためには、「おつかれさまでした^^」と心から
言えるようにするためには、やはり最低限の耐性は必要なのだ。
だから待つ。私待つわ。いつまでも待つわ。

装いもあらたに挑んだ次戦で、ツメ二人の動きはまだまだ
おぼつかないながらも、僧侶は難なく仕事をこなし、私も力添えして
見事に勝利、オーブの入った紫箱が落ちてきた。「やったー!」
まさにその言葉がしっくりきた。快哉を叫んだ瞬間である。

「野良で会ったばかりの人に耐性を求めるなんて」という意見も
あるかもしれない。逆鱗にふれるようなケースもあるだろう。
しかし私は、自分の投げかけた小石が波紋となって広がり、
アストルティア全体への良い波及効果となることを信じたいのだ。
信念をおくとすれば、そこだ。
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