僧侶で旧ボス希望を出してたら、人間子供・実名系・金髪サイヤ人頭という
非の打ちどころのないキッズ(盗賊)に拾われた。第一声が「蜘蛛行きます」
あー……なんでキッズというのは(キッズに限った話でもないかもしれんが)
こういう、有無を言わせないような言い方をするのだろうか。
相手に重きをおくなら、「蜘蛛ですが、よろしいでしょうか?」といった
言い方に普通はなる。おそらくモブキャラを仲間に引き入れる、手続きを
している程度の感覚なのだろう。あふれる無数の「他人」、その中身が、
感情をもった人間であることが、うまく想像できていないのだと思う。
現地に着いたら「しょうぐんからです」と指示されたので笑ってしまった。
蜘蛛なんて何千回通ったかわからないが、この期に及んで指示されるとは
思わなかった。オーガの武闘家に「わかってますよ、キッズさん^^」
とからかいまじりに言われてたのが追い討ちとなって、テンショントゲで
あやうく全滅しかけるぐらい可笑しかった。たぶん他のメンバーも、
少なからずイラッとしてたのだろうと思う。オーブが二戦目であっさり
出たので、変なギスギスオンラインになることもなかったのだが……。
極論をいえば、まともな分別をもった(はずの)大人同士でさえ、
行き違いや諍いが絶えないMMOを、子どもがやるべきではないと思う。
しかしまあこれは極論だ。ドラクエXが「老若男女に開かれたMMO」を
謳うならば、それを構成する一分子としてはできることはしたいと思う。
言葉遣いを、きつい言い方でたしなめることもできなくはない。
しかしそれでドラクエ自体いやになってしまったら、一体何を生むのか、
と思う。なんで注意されたのかも理解しえないまま、別の遊び場に
向かうだけの話ではないか。そこで同じことを繰り返すだけだ。
やっぱり、大人がまず大人であるべきなのだと思う。相手が、明らかな
キッズだからといって見下した態度を取らず、丁寧な言葉で接する。
薫陶、までは大げさだが、そういった言葉に囲まれていれば時間が
経つにつれ、キッズもわかっていくだろう。この世界は決して
自分中心に回っているわけではないこと、相手がある以上、
そこに重きをおくべきだということを。昔、我々がガキんちょだった頃に
大人たちは大人の包容力で受け止めてくれていた。同じことをすればいい。
誰かから受けた恩を、別の誰かに返すことで、世の中というのはわりと
うまく回っていく。いくら実生活でグズでボンクラでも、キッズより
長く生きてる分それぐらいのことができなきゃ嘘だぜ。