カルドセクシの冒険日誌

スキル上限解放は私にとって期待よりも不安が先立つ、鬼門めいたイベントであった。
メインと定める職（魔戦）はあるものの、時にはアタッカー、時にはヒーラーをやって
バランス感覚を保ちたいと考える私には、自由の幅が狭まってしまうように思える。
この先ＰＴを組むにあたって、「スキル１１０以上がない人はお断り」みたいな状況に
なることは容易に想像できる。しかし時の流れは止められようはずもない。

バージョンアップ明け、すぐさまダーマ神殿に向かう。スキルマスターと弟子の
薄い本的なやりとりを生暖かく見守り、現地で調達したメンツでボスをサクッと倒し、
最優先事項のフォースを１２０まで上げる。フォース範囲化がくるのはもっと先の
話かと思っていたが、１１０であっさり来た。これからは的確なフォースを選択して
火力に厚みを加え、戦闘に貢献せねばならない。早くから、敵の弱点属性を意識した
戦いをしてきた私にとっては見せどころである。

天下無双に未練はないのでアッサリ切り、その分を片手剣に回してこちらも１２０、
超はやぶさ斬りまで取得した。メイン剣盾魔戦としてはこうなったら、
盾も取らないわけにはいくまい。きょくげいのハッスルダンスを断腸の思いで切った。
旅芸人でコインボスやネルゲルに行くのはむずかしくなったが、幅広い職で有益な
盾スキルをここは優先することにする。

弓の１２０スキル、シャイニングボウが強いという話がちらほら聞こえてくる。
胸がざわつく。現状で魔法使いや賢者と組む機会が少ないので、超暴走魔法陣は
とりあえずはいらない。杖スキルは削ってもいいだろう。一気に弓まで取得し、
フォース、片手剣、盾、弓が１２０の魔法戦士に昇格した。思っていたほどには、
払う犠牲は少なかったかもしれない。（さらにはきあいも１２０まで取得）

さんざん宝珠を買ってここまでこぎつけたところで、さてどんなものかな、と
手始めに迷宮にもぐってみた。バイキよりもお手軽な、道中での範囲フォース。
まだよくわかってない人は、「えっ何コレ！？」みたいな反応をみせる。
面白くなってきた。ボス戦では超はやぶさ斬り（モーションが超カッコイイ）の後、
すぐさま弓に持ち変えシャイニングボウ。このコンボには脳汁が出まくる。
ファランクスも地味に戦闘を支える。一通りのバフを配り終わったタイミングで、
スキルがチャージされるので魔戦には都合がいい。淀みない流れのようである。
鳴り物入りで登場したどうぐ使いに、一時は日陰に追いやられた感もある魔戦だが、
強化ガジェット零式の極端な弱体と相まって、今回のバージョンアップでは
かなりの勝ち組といえるのではないだろうか。不安を打ち払う楽しみが生まれた。
やることが多くなって、ボス戦ではいい意味で禿げそうだ。

その後もスキルの割り振りを見直してみる。もういっぱいいっぱいかな、
これ以上は逆さにふっても血も出ないかな、と思っていたが、まもの使いのパッシブは
ＨＰ＋１０まで確保すれば後はバッサリ切れることを発見した。現状、まもの使いで
日替わり討伐はしないからエモノ呼びはいらない。悲しいかな、アクセやブローチは
ＭＰしかつかないのでＭＰ＋１０も必要ではないだろう。振り直しを断行、
余ったポイントでツメを１２０、オノを１１０にまでもっていけた。
どうぐ使いのレベルをもうちょっと上げればレンジャーのポイントを回せるので、
オノも１２０にできる。このへんは、いずれはあきらめなくてはならないのかも
しれないが、今はまだあがいていたい。来たるスキル１３０解放の日に向けて、
「やるべきことは全てやった」と悔いを残さないように、レベルを上げ切ってない
どうぐ、パラ、スパ、さらには金策の合間をぬっての特訓に勤しまなければならない。
やるべきことはまだまだ山積みである。