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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2014-05-11 06:45:39.0 2014-05-11 11:52:15.0テーマ:その他

ベンチ

私は、ありとあらゆるスポーツに関心がない。もっといえば他人の争い事に関心がない。
平和主義者なわけでは毛頭なく、関心はもっぱら、自分自身の争いに向けられるからである。

オリンピックが、ワールドカップがどこで開催されようが、どこ吹く風、という感じで
過ごしている。日本代表として送り出した覚えもないんだもん、応援しろって
言われたってそりゃ無理だよ。柔道もボクシングもシンクロナイズドスイミングも興味ない。
(プロレスだけは好きである。あれは選手同士じゃなくて、見る人の審美眼との戦いだから)

なぜここまで個人主義的な感覚を持ちえたかというと、まったく中学時代に、
端を発しているといっていい。田舎の中学で、十何人しかいない野球部にもかかわらず
渇望していたレギュラーになれなかった。ちょっとでも試合に出れる見込みすらなかった。
(監督に、お前をレギュラーで使う気はない、と言い渡された時の感覚は今でも覚えている。
死刑宣告にも等しかった。後にも先にも、あれほど足元が揺らいだことはない)

だから他の部員が試合に出てるのを、ベンチからまったくの他人事のように見つめていた。
負けてもくやしいと思わないし、(めったにないが)勝ってもうれしいと思わなかった。
どうせ出れないんだから、と試合の日はズル休みさえするようになった。
甲子園中継で、ベンチ入りすらできなかった部員たちがアルプスから声援を送る姿を
見かけると、この子たちもレギュラーとおなじ苦しい練習をつんできただろうに、
私だったらここまで無私になれないなあ……と思ってしまう。

まあ野球をやっていたこともあって、例外的にプロ野球だけはよく見ていた。
時期的にいえば90年代。野村監督がヤクルトでID野球を旗揚げした頃は、
それまで弱かったチームが下克上で巨人を倒す、というカタルシスもあり、
神宮球場にもよく足を運んだ。しかし、私の足を遠のかせる存在があった。

応援団である。物好きな人は一度行ってみるといい、まともな神経をもってたら
あのノリには耐えられるはずがない。おそろいのハッピを着て、けたたましく
楽器をかき鳴らして、視界をさえぎる邪魔な大旗を振り、声も枯れんばかりに絶叫する。
野球なんていうものは、遠巻きにおだやかに見守るものであった私にとって、
あまりに異質な存在だった。なぜこの人たちは、ここまで前のめりになれるのだろう、
と不思議に思った。他人の争い事にうつつを抜かすほど、人生は長くないはずだ。

まあ結局は他人の人生、ケチをつけることもないのだが、ことドラクエに関しては
争い事、という感覚を一切もちえずに今までプレイしてきたのが、これまた我ながら
不思議である。9までのドラクエは、自分が「強い」とか「弱い」とか、
「上手い」とか「ヘタ」だとか、そういう尺度を持ち込むものではなかった。
ひたすらストーリーを楽しみ、モンスターとの戦闘を、アイテム集めを楽しむものだった。

しかし10は違う。他者との比較によって、自分の強さや上手さがどれほどのものか、
すべて浮き彫りにされる。これが今までになく私をのめりこませている要因かと思う。
戦うべき最大の敵はネルゲルでもラズバーンでもない、無数の他プレイヤーなのだ。
他人は気にならない、自己満足を追求できればいい、なんてのは嘘だね。
相対的な指標でしか、自分の強さなど計りようもないからだ。
たとえば今の私のツメ攻撃力は363だが(リーネが+1つけやがった)、
これは一般層からすれば強い部類だけど、廃人基準からすると物足りないね、
もっとがんばりましょう、となる。アストルティアに自分以外の人間がいなければ、
この数字が強いか弱いかなんて、わかりようもないのだ。

争い事である以上、ステータスや技術で後れをとれば、くやしい思いもする。
そのくやしさをバネにできるかなのだ。「俺はこんなもん」と勝手に限界をきめて、
埋没していくか、そこから這い上がっていくか。ver1.1の天魔には最初、
まるで歯が立たなかった。初日に勝った人間がいるなんで信じられなかった。
しかし機を見ては通い、先人に謙虚に教えを乞うことで、ver1.2までに何度か、
勝つことができた。めぐりめぐって、今ではそれなりに人に教えることができる。

今振り返ると、猛練習の果てにレギュラーになれなかったくやしさ、
冷ややかなベンチの感触、それがすべてのバネとなっているような気がしないでもない。
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