カルドセクシの冒険日誌

パッと目が覚めた日曜日の朝。今週のピラ７層はどうすべえ、と思っていたところに
フレから誘いがきた。とっとと７層だけでも済ませておきたい意向は同じのようで、
渡りに船、とばかりに誘いに乗る。意中の構成である戦ませ魔僧でクリアできた。

鑑定したところセトのブローチの現物が！やった、７層ともなれば報酬は
これぐらいでなくっちゃ。しかし喜びよりも、「どうせまたＭＰなんじゃないの……」
という諦観がまさってしまう。ピラミッドが実装され半年以上になるが、その間、
私のセトにはただの一度も、攻撃力がついたことがないのである。

思えばピラ初週、黄金のナントカ飾りである私をさしおいて、同じＰＴの魔法使いが
立て続けにセトをゲットしてたのがケチのつきはじめのような気がしてならない。
（当時は当たりがくれば全員一律ブローチ、という仕様ではなかった）

その後の、入手運自体は決して悪いほうではなかったと思う。
二週続けて現物が出たこともあるし、破片が３０個たまれば迷うことなく、
セトに復元していた。しかし、人並み以上には合成を試みてるにもかかわらず、
呪われたかのようにＭＰしかつかない。周りの人たちが攻撃力でうめつくしてるのを、
指をくわえながら見ているしかなかった。金で買えるものなら、
全財産投じてでも買いたかった。なにも＋３（最高値）でうめつくせとは言わない、
せめて一度ぐらいは攻撃力がつかないものか……と悶々とする日々であった。
攻撃がつきやすいＩＤ、ＭＰしかつかないＩＤと、ふりわけられているという
オカルトか都市伝説のたぐいもあやうく信じそうになっていた(笑)。
（ちなみに一度たりとも出たことのないブローチはイシス）

その呪縛を打ち破る日がついにやってきた。リーネが攻撃＋２をつけた瞬間、
ややもすればオカルト方面に振れがちになっていた私の心を、
引き戻してくれたのだった。どうせなら＋３、と言いたいところではあるが、
ぜいたくは言うまい。これで武闘家でのツメ攻撃力は３８０に乗り、
まあまあ強者といえる部類に達したと思うが、それ以上に負の連鎖から、
脱した喜びのほうが大きかった。

ふと、「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉が浮かぶ。
たとえばチョーカーで最後の５がどうしてもつかなくて、河岸を変えてしんぴ合成に
取り組んでみたらあっさり攻撃がついたりする。何かに行き詰まっていても、
別の方面から、予期せなかった幸運というのは舞い込んでくるものだ。
セトでは今まで不ヅキをくらったが、そのぶん、今後の伸び幅に期待する楽しみがある。

「ドラクエ１０は運ゲーだ」といってはばからない人たちがいる。
それは、ある側面ではその通りなのかもしれない。しかし俯瞰した視点からすれば、
極端にツイてる人も、極端にツイてない人も、いないんじゃないかと思う。
要は自分の置かれた状況を、不運だと嘆くのではなく、確率の偏った結果だと割り切れるか。
気のもちよう。これにかかっているのではないかと思う。