プレイヤーに最初に、脅威となって襲いかかる状態異常はガートラントの
キーエンブレムクエスト、中ボスとして立ちはだかるジュリアンテの魅了だろう。
二年前の夏、当時はメダルが今とは比べものにならないくらい貴重品で、
ぐるぐるメガネを持っている人はほとんどいなかったと思う。
(持っていたとしても合成がない時代なのでたかだか50%)
魅了されてしまった前衛が、後衛の僧侶や魔法使いをブチ殺して終了、
というお決まりのパターン。なんの対策も立てなければ、
このパターンを延々と繰り返すことになる。そこで私は一計を案じた。
「自分が魅了されたら、殴って目を覚ましてくれ」
と後衛に頼んだ。それまでは何も考えず、小ビンをがぶ飲みしながら
ウイングブロウやタイガーを連発するのみであったが、思えばこれが、
「考えてプレイするドラクエ」「仲間との連携を重んじるドラクエ」
の原点になっている気がする。ジュリアンテに続き、大ボスのマリーンも
撃破して撮った記念写真がこちら。何もかもが試行錯誤、手探りの時代だったが
ゆえに楽しかった。本当の意味で冒険をしているような気になれた。
(いまはダラダラ惰性で続けてるだけ、とは言わないが)
時は流れ、その間に顔アクセは何種類も登場し、ぐるぐるメガネはいささか、
影のうすいものになってきた感は否めない。しかしここにきて、
魅了対策をほどこしたいエンドコンテンツがまたもやあらわれた。
ピラ7層である。耐性不備のわずかな穴から、崩れることだってままある
シビアな戦いだ。セット効果に魅了ガード20%が上乗せされる装備は、
メカニックスーツ一式とマスカレイドスーツ一式がある。
ぐるぐるメガネの理論値をつくってしまえば、魅了ガード100%も
夢ではない、そんな時代でもある。強ボスの姉妹やプスゴンだけが相手なら、
わざわざ今さらつくろうとも思わないが、マスカレイド持ちの私としては、
道は険しかろうと、挑戦する価値はあるように思えた。
他アクセ合成はどれも一段落したので(さらに上を目指せば先は長いが)、
気持ち的には余裕があった。メダルも700枚超が手元にある。
長らくつかっていたぐるぐるは、魅了ガード+10%がひとつついてる他は、
おしゃれ+1、しゅび+1の計60%である。これらを消して、第一投。
しゅび+1。ですよね〜。第二投、またもやしゅび+1。
ですよね〜、魅了+10なんてそうそうつくもんじゃありませんよね〜、
と思った矢先、第三投で出た!出ました「魅了ガード+10%」!!!
これはなにか、今日はビッグウェーブが来てるのか!?
と調子に乗って最後の一投、続けざまに「魅了ガード+10%」!!!
おそらくは通算合成回数10回程度で、ぐるぐる理論値はいともあっさり、
完成してしまった。この運はHP+5が一度ついたきり、
なかなかブレイクしない竜玉とか、もっと別のところにつかえたほうが
いいような気もするが、マスカレイドのセット効果とあわせて、
晴れて夢の魅了ガード100%を達成したのであった。
折を見てゆっくりやるつもりだったので、早急に結果が出たことには
我ながら驚いた。夏休みの宿題を終わらせたような気分だ。
眠り、封印、マヒ、MP吸収に加えて魅了。
これだけ対策が万全な魔戦もそうそういるまい〜、と意気揚々と
ピラミッドまでのりこんでみたまではいいが、今度は、
誘われません……。
1〜6層までなら、大げさな話じゃなく緑玉を出して十秒以内に誘いが、
それも殺到するのであるが……。どうぐ使いがもてはやされてるけど、
四人が四人とも動けるPTなら、魔戦入りのほうがいいと思うんですけどね……。
フォースで火力は一段上だし、超暴走はレンとも魔法使いともうまくかみあうし。