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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2014-09-22 22:58:54.0 テーマ:その他

キャベツ畑

誰もが何の気なしに使う、「時間をつぶす」という言葉が好きではない。
実りすぎたキャベツを、トラクターでつぶしてるような絵面が浮かぶからだ。
ドラクエを何千時間もプレイしてる、なんてのは、はたから見れば壮大な時間つぶしに
思えることだろう。人生は短い、貴重な時間を、一体あなたは何やってるの——。

しかしこればかりはしょうがない。ある人は仕事に、またある人は家族に、
時間という限られたリソースを費やす。それが私にとってはドラクエだったのだ。
人それぞれですよね、としか言いようがない。極論を言ってしまえば、我々は皆、
死ぬまでの時間つぶしをしているに過ぎないのだけど、それでも意味を持たせたい。
我々の人生は、誰の口に入ることもなく闇に消えていくキャベツではないのだ。

自分のキャラをサポート仲間として酒場に預ける時、人は何を思うだろうか。
経験値やゴールド、特訓ポイントを稼いできてほしい、という思惑は当然あるだろう。
しかしこれらは稼ぎとしてアテにできる程度でもない。ここまで育て上げたキャラを見てほしい、
ステータスを誇示したいという気持ちもあるだろう。人間だもの、ないほうがおかしい。
それとは別に、純粋に損得なしに、「誰かの役に立ちたい」という気持ちも、少なからず
まじっているのではないかと思う。「強くなりたい」と誰もが願う、
その願いにはきっと、目をこらさないとよく見えないけれど、
西日をキラキラと反射する、海岸の砂粒のような輝きがまじりあっている。

私は僧侶としてはかなり後発である。昔は僧侶で取れるスキルポイントをすべて盾に
あてていたため、しんこう心には一切振る余裕がなかった。当時の非常に限られた
選択肢の中で、自分の一番やりたいことを貫いた結果なので後悔はしていないが、
「僧侶ができない」というコンプレックスは後々まで尾を引いた。
思えば、コンプレックスをがあったからこそ、跳ね返したくて頑張れたのかもしれない。
ファンタスティック、退魔一式を揃え、竜玉、銀ロザの合成……やれるだけはやった。

ここまではまあ、「自分のために頑張った」のだろう。
ファンタの詠唱速度+38%に、呪い、即死、眠り、封印、転びと耐性山盛り、
アクセもぐるぐるロザリオ理論値とくれば、ひとたび酒場に預ければ即座に
SOLD OUTである。光速でカンストの4000ゴールドを稼いでくる。
そりゃそうだ。私でも酒場でこんなの見かけたら即キープする。

しかしステータスを充実させた自己満足よりも、4000Gのはした金よりも、
何より一番うれしいのは雇ってくれたフレに、「ありがとう、すっごく助かったー」
と言ってもらえることだ。これはPRICELESSな喜びである。
そこで私は自分の中に眠っていた気持ちに気付く。がむしゃらにやってきたのは、
ただ自分のためにではなく、誰かの役に立ちたかったんだと。
今まで出逢ってきた、幾多の僧侶。パーティーの窮地を奮迅の働きで救う。
彼ら、彼女らの姿に自分を、まぶたの裏でそっと重ね合わせる。
「——いつか君たちのようになりたい」そういう想いが、
影のように寄り添いながら私を支えてきたのかもしれない。

いやいや、俺は自分のことしか考えてないよ、という人もいるだろう。それも結構。
しかし自分の延長線上に、誰か別の存在がいるならばなお結構、という話である。
それは我々の人生にすこしだけ色彩を添えてくれる。刈りつくされ、
荒涼としたキャベツ畑にも根を張って咲く花はあるだろう。
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