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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2014-10-20 17:25:58.0 テーマ:その他

21g

「今の音楽はつまらない、昔はよかった」などと、自分の子ども時代、
青年時代の刷り込みから一歩も抜け出せないような人はいますけど、
果たしてそういうもんだろうか。私自身、振り返ってみて、
昔もやっぱりゴミみたいな曲は山ほどあったし、いわゆる名曲との比率は、
今も昔もたいして変わってないんじゃないか、と思う。
ゴミは忘れ去られ、不純物を濾過するように名曲だけが、時代を代表して残る。
それが昔をやたらと美化する認識につながってしまうのだ。

音楽は進化し続ける巨大な生き物である。それについていけず、
ノスタルジックに昔を振り返るばかりでは、自らの感性の鈍磨を、
さらけだしているに他ならないと思うし、いつの時代にもきっと、
志をもって音楽をつくっている人たちはいる。ネットなどの発達で、
昔よりもはるかに見つけやすい環境にあるのに、そこにアンテナを
向けることもしないのは、とうてい「音楽好き」とはいえないと思う。

まあ、私も他人のことをとやかくは言えない。
ここ数年は貧乏生活とあいまって、音楽事情にすっかり疎くなってしまったし、
たいして知りもしないくせについ先日、「最近のバンドはつまらない」的なことを
口走ってしまったばかりである。以前は月に数万円も、CD代やダウンロート代に
投じていたのにこのざまだ。それでも最低限のアンテナをはってれば「出会い」はある。

今朝、近所のうどん屋で朝食をとっていたらラジオから流れてくる曲に耳を奪われた。
いつもはつまらないJ−POPしか流れていないのだが、その曲は毛色が違った。

「なんだこの曲は……」

ペラペラで貧乏くさいあまたのJ−POPと違って音がブ厚い。その中で男女ボーカルの
織りなす切なさが、秋の空気感と絶妙にマッチしている。メロディーは無邪気なくらい明瞭で、
一度聞いたらすぐ口ずさめるようなものだ。何年かぶりで音楽にハッとさせられた興奮と、
熱気にまみれてうどんをすすりながら、パーソナリティーの曲紹介を聞き漏らすまい、とした。
古川本舗というユニットの、「21g」という曲だとわかった。

https://www.youtube.com/watch?v=McOuLF6aIDQ


このタイトルは、(オカルトか都市伝説のたぐいかもしれないが)一説によれば、
魂の重量が21グラムであることから命名されたようだ。まだ歌詞を読み込んでないので、
現時点での個人的な解釈で語るしかないが、この21グラムを、吹けば飛ぶような、
取るに足らない重さと取るか、れっきとした「重み」と受け止めるか。
二者択一、キミはどう思う?という問いが含まれているように感じられた。
含みのあるタイトルが、なおさら私自身の魂に響いた。

我が身にあてはめてみる。社会的な意義、責任という重みを抱えて生きている
多くの社会人から見れば、日がな一日ドラクエに興じている私のような生活は
鳥の羽根みたいに軽々しいものに思えることだろう。しかしこれも人生の成り行きだ。
成り行きまかせでこうなった以上、私なりに「重み」をもたせたい。
つかみ取ろうとしても指のすきまからこぼれ落ちてしまうものを、
それでも言葉としてすくいあげたい。それは忠誠のチョーカー理論値をすでに
完成させているような廃人様にもできない、誰よりも言葉に寄り添って生きてきた
私にしかできないことだ。それは人生のある時期で、ドラクエ10というゲームに
出会った意味のひとつに数えていいと思う。

得体のしれない「ドラクエらしさ」とやらを刷り込まれたユーザーからは何かと、
非難されがちな運営であるが、彼らもまた、過去作のドラクエを愛しつつも
新時代のドラクエをつくろう、という志のある人たちだと私は思う。
何千時間、というプレイ時間に耐えるゲームであることがすべてを物語っている。
一人一人を事細かに知っているわけではないし、肩入れするわけでもないが、
何よりも「ドラクエ」という旗印のもとに集った同志ともいえる。
だから私は信じたい。彼らが発信するものを受け止め、私なりに返すことで
魂のキャッチボールを続けていきたい。

「21g」はややもすれば、キラマラ、ライン工、オーブ工の繰り返しで、
「やり遂げた」という達成感もないまま、終わりのないレースに明け暮れていた
私の心に潤いをあたえてくれた。さながら、しおれた芽が水をやることで
みるみると生きかえり、おたから花を咲かせるがごとくだ。

調べれば古川本舗は、元々はニコ動のボカロ投稿から生まれたユニットだという。
ボカロ文化をまったく経由していない私は、若い友人知人と話があわなかったり、
たまにカラオケに行っても世代間の断絶を感じたりしていたものだが、
思わぬところで世界はつながりを見せるものだ。
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