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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2015-01-29 18:15:22.0 2015-01-29 19:08:10.0テーマ:その他

大人

仲間検索では、「キッズお断り」みたいな募集をよく見かける。
しかし、キッズを排除できるほどに、我々大人は「大人」たりえてるのか、
そういうことをしばし考える。

もう恐竜が出てきそうなほど昔の話になるのだが……どこかに恐竜が、
いまもひそんでいるんじゃないかと思えるほどの田舎に住んでいた高校生の私は、
毎日、山道をバイク通学していた。(正確には、バイクで一番近い駅まで行き、
そこからさらに汽車に乗るのだ。電車じゃなくて汽車、である)
駅まではみごとな一本道。交通事情の悪さから認めざるをえないものの、
バイク通学はできれば一掃したいのが本音の学校が送り込んだ生活指導の教師が、
道のどこかで、スピードを出しすぎてる生徒はいないか、目を光らせながら立っている。
たいていの人には想像もつかないだろうが、田舎の学校というのは妙に厳しいのだ。

そんなある朝。急な下り坂を走ってるところに、背後で警笛がけたたましく鳴る。
そこには一台のワゴン車があった。まだ状況がうまくつかめない。
すると何人かの警官が出てくる。ワゴン車の中に入れられ、
「調書取るね」「はい免許証出して」と、怒鳴られるでもなく事務的に淡々と、
事が運ばれる。そこでようやく、「ああ、これはネズミ取りなんだな」と気づく。
法定速度を保つのがむずかしい、通学路の中でも一番の急な下り坂である。
私のあとにも捕まった生徒が何人もいた。魚群を、大網を仕掛けて待ち受けるようなもので、
まさに一網打尽、点数稼ぎにしてもあまりにあこぎなやり方である。
だんだん怒りがこみあげてきたが警察相手ではどうにもならない。
一万円ほどの罰金を切られ、こんなしょうもないことで、家計に負担をかけてしまうなあ、
と足取りも重く登校した私に、さらに追い討ちをかける腹立たしい出来事が待っていた。

校内放送で、「今朝スピード違反で捕まった生徒は職員室にくるように」
という呼び出しがあった。さっそく警察から連絡がいったのだろう。
その時の私は怒りを覚えつつも、まだのんきにかまえていたのか、
「災難だったな」となぐさめてくれるのかなと思っていた。が、とんでもなかった。
銀フレームの眼鏡の奥に、冷たい目を光らせた生活指導の教師は、
「免許証は没収する。以後バイク通学はまかりならん」と言い放ったのである。

一気に奈落につき落とされた心持ちがした。ただでさえ苦しい家計の中から
学校に通っているのに、いまさらお金のかかるバス通学に戻るわけにはいかない。
(一律210円の東京とちがって、田舎では距離に応じた運賃がかかる)
真相はどうあれ、やってることは形の上では警察と「ぐる」ではないか。
いい大人たちが、寄ってたかって無力な高校生を陥れようとしているのだ。
憤懣やるかたないので、帰宅するなり親に訴える。
その教師に電話してもらう。しかしさすがに向こうが一枚上手か、
味方してくれるはずの親はあっという間に丸め込まれてる始末である。

その後、なんのかんのあって免許証は返してもらえたので、
結局は「脅し」であったのだろう。しかし暴走行為に明け暮れるわけでもない、
普通の高校生を脅すやり方がそもそも納得できなかった。
本当なら、免許没収を言い渡されたとき、「じゃあ学校もやめてやりますよ」と
言えればよかった。「アンタたち汚ねえよ」と啖呵を切り、そのままきびすを返せばよかった。
人生振り返ってみて、高校中退したとして、困ることなんて何もなかった。
しかしそれは、今だからこそいえる結果論である。絶望に打ちひしがれた当時の私は、
言葉を失くし、みじめったらしくその場にうずくまるしかなかったのだ。

それ以来、警察や教師(さらには親)という「大人」は、私にとっては信用できない、
軽蔑すらする対象になった。その青臭い感じ方は、基本的に今も変わってない。
あの日のくやしさは今も忘れない。しかし自分が「大人」といわれる世代になって、
そのくやしさを成仏させてやらねば、とも思う。次の世代に、禍根を残さない形で。

うちのチームにも、自分の子どもでもおかしくないような歳の子たちがいる。
彼らを、年少だからといってとくに甘く接するわけでもなければ、
軽んじるわけでもない。成り行きでなぜかリーダーをやっているが、
権力を笠に着る真似もしない。1.5でも0.5でもない、あくまで一個の人格として、
一対一で向き合う。それが私の考える、「大人」のあり方だからだ。
そこに「キッズ×」などの概念のつけ入る余地はない。

もちろん、「大人」であり続けることはむずかしい。知らず知らずのうちに、
年長ゆえの傲慢さが顔を出してしまうこともあるだろう。
しかし、そこに気づける自分でいたい。我々はいつだって試されているのだ。
誰にかって? 神様と呼ぶ人もいるだろうね。
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