目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

カルドセクシの冒険日誌

2015-02-21 07:44:23.0 テーマ:その他

信じるものは期待値のみ

「谷村ひとし」と聞いてああ、と思い当たる人のほうがここではまれだと思うのだけど、
コンビニに置いてある、どのパチンコ雑誌を見ても表紙は彼の似顔絵がどーん、と
スペースの多くを占めている。彼の唱える必勝法は自他ともに認める「オカルト」である。

「いい台はオスイチ(お座り一発)で当たるのでそれまでカニ歩き」
「回転数が40の倍数は当たりやすい」
「回る台だからといって、粘るのは愚か! 連チャン終了したら即流し(換金)」

などといった、多少なりとも理論的にパチンコを打ってきた人間からすれば、
正気を疑うような内容の羅列である。当の本人はそれで勝ってきた、と主張する。
いつも景気のいい話ばかりしている。そんなんだから信者が後をたたず、
いまやパチンコ業界の顔といえる地位までのぼりつめている。そりゃそうだよね、
彼の言う通りに勝てたらこんな楽なことはないからね。悪魔の囁きは耳に心地よいのだ。

オカルト必勝法とやらを実践してたらトータル的にまず負けるのはまちがいないし、
こんなものが幅を利かせてる状況はひとりのパチンコ好きとしては情けなく思うのだが、
彼は業界における必要悪として存在している部分もある。それは認めなくてはいけない。
結局は限られたパイを奪い合う世界である。みんながみんな、理論的な正しい打ち方をして
勝っていたら、パチンコ業界そのものが成り立たなくなってしまうからだ。

他のマンガ家も、谷村ひとしに対して何もいえない状況になってしまっている。
ボーダー理論に基づいて、朝から閉店まで回る台をひたすらブン回すだけでは、
絵面的にマンガにしにくいというのもある。それでも体制に反旗を翻し、
アンチテーゼの中指を突き立てるような、気骨をもったマンガ家もいるにはいる。
その旗頭といえるのが、かつてパニックゴールドという雑誌に連載された、
(パチスロメインなので谷村の息はかかっていない)「ダイナマイト信州」であろう。

これは一言でいうなら「牙狼にとりつかれた男の物語」だ。
大当たり確率約1/400。確変突入率は50%だが、確変継続率は82%という、
出ないときは途方もなくハマるが出るときは大爆発、という最狂スペックである。
私はパチプロ時代こわくて手を出せなかったし、私ならずともパチプロなら、
まずメイン機種に据えることはしない。しかしダイナマイト信州はこれしか打たない。
単にパチプロとして稼ぎたいなら甘めの海物語でも打ってればいいのだが、
彼は大好きな牙狼で、大いなる理念のもとに勝ってやろう、
という無謀ともいえる挑戦に打って出たわけである。

理念の中核にあるものは何か。「信じるものは期待値のみ」という彼のセリフが、
それを示唆している。期待値とは要するに、その台の回転数、アタッカーやスルーの削り、
そういったものから導き出される見積もりである。
期待値+2万の台を毎日打てたならば、ときに10万勝ったり、
10万負けたりすることはあっても、長期的にはだいたい2万勝ちに収束していく、
ということだ。「お座り一発」とはまったく別の次元で、台を見定めて座った瞬間に
勝ち負けは決定しているのだ。だから彼は期待値の高い台を血眼になって探す。
探し当てたらあとは、打ちまくるのみだ。理不尽な大ハマリをくらっても、
「ふはは!いつもの天の悪ふざけがはじまった!」と意に介さない。

ドラクエ10の、たとえばアクセ合成における期待値などは、
もっとシンプルな考え方でいいと思う。要はどれだけ試行回数を積んだか——、
この一点に尽きる。合成システムに不満たらたらながら、なんだかんだで
理論値をつくりあげてる人たちにほめるべき点があるとすれば、
好むと好まざるにかかわらず、試行回数を積み重ねていることである。

私の忠誠のチョーカーには、いまだに攻撃+5がつかない。
いい風は吹いていないといえる。しかし、抽選の結果は個々が完全独立したものであり、
ひとつの結果が、後々まで影響を及ぼすものではない、というあたりまえの考え方を
していれば、へたなオカルトには惑わされない。せいぜい、天の悪ふざけ程度に
心得ていればいい。ダイナマイト信州は、「不平等の裏には誰にもチャンスがある」
という金言も残している。この世界は一見、運がすべてのように思える。
しかし世界を裏から支えているのは確実に「理」なのだ。
「理」さえ追求できているなら、何も心乱される必要はない。安穏にしてればいい。

撤去まぎわの牙狼を打ちながら、「もう打てなくなるのか……」と
信州は一筋の涙を流した。読む者の心を痛切に打つシーンだ。
彼の何よりの原動力は、ただ牙狼が好き、という牙狼愛なのだ。
私もドラクエ愛に殉じたい。それで一時的に負けがこんでも、
それは幸せな気持ちで負けられるというものである。
いいね! 4 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる