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ドラゴンスレイヤー

カルドセクシ

[カルドセクシ]

キャラID
: LN778-267
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: どうぐ使い
レベル
: 130

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カルドセクシの冒険日誌

2015-03-18 06:56:24.0 テーマ:その他

エイリアンズ

私は、いわゆる「ゲーマー」ではない。
ドラクエは一貫して好きでありつづけているが、ゲームに理解のない世代の親の元では、
顔色をうかがいながらちょびちょびやるしかなかったし、社会に出たなら出たで、
人の二倍は働かされていたので(けっして誇張ではない)、とてもやりこむ暇もなかった。
「やりこんだ」といえるのは、勉強するという名目で建ててもらったプレハブの、
自分の部屋で遊んだ4と、DSでどこでも遊べた9と、思いがけなく訪れた、
人生の暇な時期とちょうど重なったこの10ぐらいだろうか。

それ以外にやりこんだゲームとなると、これは本当に数えるほどしかない。
だからこのゲームのコア層にいるような人たちには、
(あるいは私もはた目にはそう映るのかもしれないが)
どうしようもない温度差を感じてしまうのだ。ゲームをやりこむ、というフォームが
そもそも私には備わっていないからだ。この感覚をたとえるならば、祭りの日。
遠くで祭囃子が鳴っている。やぐらを取り囲んで、人々が楽しそうに踊っている。
自分も加わりたい、と思う。しかし何かが私の足を止める。
お前は場違いなんだよ、と言わんばかりに。
結局は遠巻きに祭りをながめるしかない。花火の打ち上げ元には行き着けないように。
この手の疎外感は、私の人生を通じて苛んできたものである。

ただ、悪いことばかりでもない。すぐれた本や、音楽、映画は、そういう孤独感を
ネガからポジに反転させるように、すくいあげて漂白してくれるからだ。
私はキリンジの「エイリアンズ」を聴く。このタイトルの意味するところは、
宇宙人、異星人ではなく、この世界になじめずにいる心情であろう。

https://www.youtube.com/watch?v=w05Q_aZKkFw

似たようなテーマをもつ曲で、世界的に有名なのはスティングの、
「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」だ。キリンジがこの曲を意識したかどうかは
さだかではないが、線で結ぶのは聴き手の自由である。
スティングは「I'm an alien」と単数形で歌ったが、キリンジは「僕らはエイリアンズ」と、
孤独をわかちあう誰かがそばにいて、語りかけるように複数形で歌う。
特定の誰かに向けてというよりは——誰かに届きますように、というささやかな希望で
あるように感じられる。ここで私が日誌を書く意味と重なる気がする。
「相方」みたいな都合のいい個人契約は反吐が出るほど嫌いだが、
この星の僻地にあるような日誌を読みにきてくれる、それこそ数えるほどの人たちと、
静かに寄り添えたらいいと思う。はじきだされつつも、この世界に踏みとどまる力が生まれる。

すぐれた本、音楽、映画は、「何が正しいか」ではなく「何が美しいのか」という感性を
養ってくれる。その感性に沿って歩めば、そうそう間違った道はえらばない。
テスト的な「正解」ではなくても、また別の答えを導き出してくれる。
そういうバックボーンは一種の緩衝材となって、心が壊れるのを防いでもくれる。
「非ゲーマー」の見地からすると、あまりに前のめりで、一歩引いたところから
自分の置かれた状況を物語化するような感性も持ち合わせない「ゲーマー」は少々、あやうい。
ちょっと合成がうまくいかないだけで、思った通りに事が運ばないだけで、
この世の終わりのように思い詰める。そんな時に苦しまぎれに救いを求めるのは、
「オカルト」だったりする。正しくも美しくもない、死んだ感性がたどり着く墓場。
しかしまっとうな物語というのは、オカルトからはかけ離れた地平で紡がれるものだ。

何もかもがうまくいくような、そんな魔法は存在しない。
あえていうならそれは、人の心の中にひそんでいる。世界の色を白くするも黒くするも、
感性ひとつにかかっている。漆黒に美しさを見出すのもまた一興であろう。
これからも私は「非ゲーマー」の立場から、この世界を読み解いていきたい。
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