カルドセクシの冒険日誌

日誌の更新が途絶えていたことからもお分かりの通り、この半年ほどは、
ドラクエＸへのモチベーションをつなぎ止めるのが難しい状態にあった。

引き金となったのはレグナード実装かもしれない。最新コンテンツに
乗り遅れまいと、後ろ指をさされない程度の精霊王は揃えたのだが、
必死で金策し、装備を買い、今後もその繰り返しか……と考えると
その時点で気持ちがぷっつり、切れてしまった。

面白いという声もよく聞くが、私にとってレグはあまり面白くはない。
パラ僧魔という手垢にまみれた構成で、調教されたイルカよろしく、
「はいここでジャンプ」みたいなのは正解が一本道でしかない
フローチャートをなぞってるようでうんざりするのだ。
もっと幅広い構成で、アイデアを盛り込めるような戦闘がしたい。
そういう意味でドレアムやピラミッドほどには、このレグナードや、
縛りのきつい邪神の宮殿はコンテンツとして成功していないように思える。

いや、もしかしたら、フルエナジーまでさんざんひっぱられ、
精魂尽き果てながら忠誠や魔王のネックレスを完成させたあたりで、
すでに気持ちは切れかけていたのかもしれない。
その忠誠を早くも終わコン化させるような金のロザリオの実装、
さらには私生活でちょっと忙しくなったのと、折からの体調不良と、
いろんなことが重なって、最近はインすらままならず、
ピラミッドと輝石消化という最低限の週課をこなすのが精一杯だった。

このまま、引退にも等しい状態になっていくのか……そう思っていたところに、
ちょっとだけ私のモチベを沸き立たせる出来事があった。
「開戦時１０％で会心率上昇、闇特技＋８％、会心率＋１％、炎特技＋１０％」
という、四種の効果がすべてかみあった、まさに魔炎のおおづちのために
あるようなベルトが出たのだった。これつけてればバトマス界のスターである。

かつては「兄ちゃん、なんでバトすぐ死んでしまうん？」と節子風に、
もろば自殺するバトをバカにしてた私であったが、気が変わった。
自分自身がバトになる決意をしたのだった。人生の風向きを変えるのは、
たいがいにおいて思いがけないきっかけだ。死んでもいい状況では、
率先してもろば自殺してるのだから何が起きるかわからないものだ。

バトの指定席がある暗黒の魔人も倒せたし、輪王ザルトラは実装初日に
倒すことができた。三年以上の長きにわたって、走り続けてきた反動の
疲れはある。やめてしまったほうが楽かなあ……という思いも、
何度も頭をよぎった。しかし再確認した、やはり私はドラクエＸが好きだし、
もうすこし、この世界の片隅にへばりついていたいということを。
バトマスという新たな可能性を得て、私の旅も新章突入である。