カルドセクシの冒険日誌

この鯖はレア素材を拾いやすい、良い合成がつきやすい、
錬金で大成功しやすい、このゲームがはじまった頃から
ひっきりなしに語られるオカルトである。鯖によって成果に差が出ると主張するなら、
全鯖のデータを取って（最低1ヶ月分）統計として提出してくれれば
それなりに見るべきものはある。でもたいていの人は悪びれることもなく、
「体感です」と言うだろう。
以前にも書いたが、体感ほど実はアテにならないものもない。
そして統計なんぞに精力を注ぐなら、その時間を実際的な
金策にあてたほうがナンボかマシである。
結局、どういう結果に転んでも結果論にしかならないのだから。
このように、世界には「考えてもムダなこと」というのは存在するのだ。

「考えてもムダなこと」を無理やり筋道立てて、それらしい話にしたのが
オカルト、スピリチュアルの類である。昔の人が当時の知識や学問では、
説明のつかないような天変地異、怪現象を妖怪のしわざということにしたのは
当時なりの合理性であり、最新科学であった。しかし時は令和である。
妖怪が息づいてた時代からバージョンアップを果たさねばなるまい。

なぜオカルトがはびこるのか、心理的な説明をつけるとすれば
そういう世界に通じてる自分のほうが、周りの人間より一段上である、
という優越感を得たいからではないだろうか。
何も私はオカルトを全否定したいわけではない。
個人的な験かつぎの範疇なら何ひとつ文句はない。
でも、少なくとも私はそういうのとは全然関係ないところでやっている、
ということだ。ましてや「試行回数を稼ぐ」という一番まっとうなやり方より、
（オカルト的な）冴えたやり方があると他人に触れ回るなら、
これには首をかしげるしかないわけだ。

とくに錬金はブラックボックス的な部分が多いからか、
トップランナーでもオカルトめいたことをよく言い出す。
一回でも失敗すると、験が悪いとツボを捨ててしまうような人もいる。
しかし私は考えてもムダなことは考えない主義だ。
相場から期待値を冷静に割り出し、稼げないと思ったら身を引くだけのこと。
これはという商材が見つかれば、幾度の失敗にも心揺らさずに回す。
私が信奉しているのはその手の愚直さである。