カルドセクシの冒険日誌

ver5.1にて輝晶核強化なるものが実装されると聞いた時、
私は焦った。分散ルームに入らんとアカンのちゃうか、
敵は常闇並みに相当強いらしい、ギスギスオンライン突入かーー？
などなど。ほどなくして核が取り引き可能なものだとわかり、
なんだ、金で買えるものなら買えばいいだけじゃんと、
その割り切りが私の職人勢化を後押しする要因のひとつとなった。

SNSではいち早く核5強化に成功した人のツイートが流れてくる。
3億近い出費だ、まあ正気の沙汰ではない。
あの頃から核も安くなったとはいえ、やはり正気の沙汰でないことに変わりはない。
ましてや今の私は最前線のバトルにまず出向かないのだ。
しかしアカギも言っている、「狂気の沙汰ほど面白い…」と。

私は職人活動においては何よりも合理性を重んじる。
それでも「世界一強い武器が欲しい」という気持ちは、
（アカギ風に言うなら）合理性という縄では縛れない。
わずかな攻撃力の差がカーストを形成するバトル勢でも、
理論値＋核5まではちょっと……と大体の人は及び腰になるだろう。
それより立ち回りですよね、という定見に流れるだろう。
しかし私からすると立ち回りなんて関係ないのだ。
自分の注げる力を最大限まで注ぎ尽くした、
最高値のスペックのキャラクターを作り上げるのが目的なのだから。
自己満足、それはMMOにおいて揺るぎなく美しい概念なのだ。

イン時間の9割は錬金をしているのでグレン1で自慢立ちして
見せびらかす暇もないのに（笑）、なぜ私はここまでやるのか。
金がなくてブレイクできなかった昔の自分に報いたい気持ちもあるだろう。
その一方で、金を稼ぐのは通過点、理論値＋核5装備で固めるのも通過点、
その先に何があるのか見たいという気持ちもある。

仮に常闇、聖守護者といったエンドコンテンツバトルが
実装されなかったとしても、私は同じことをしてたと思う。
「エンドに行かないから無駄」という意見を浴びせてくる人がいるなら、
その人はどういう状況でも、何かしら理由をつけて
理論値は無駄、核5も無駄、という定見に落ち着いてしまう気がする。
むろんどちらがいい悪いという話ではない。
私は胸に狂気の沙汰を抱いて飛び立ちたいだけなのた。

長らく不遇をかこっていた両手剣だが、パニガルムで使い道が生まれた。
まったく使い道のない武器を理論値核5にするのは
さすがの私でも腰が引けるのだけど、これで理由はできた。
年内、あとわずか半日の間に両手剣の理論値をなんとか自作したい。
そこに核もぶちこめれば今年の締めくくりとしては言うことはない。
そんな感じでせっせとツボを回しているところである。

この日誌を読んでくれてる皆さんにも、皆さんの願う形で、
「ドラクエを続けて良かった」と思える瞬間が降り注ぎますように。
そういう祈りをこめて今年の〆の言葉とします。