カルドセクシの冒険日誌

ver6の目玉コンテンツである源世庫パニガルム。実装前は、
また週課が増えてかなわんな……ぐらいの思いだったのが、
フタを開けてみればなかなかの好コンテンツであった。

常闇の第一弾、レグナードが登場して以降私は
このゲームのあり方に不満たらたらだった。
テンプレがガッチリ決まり、そこから外れることは許されない
大縄跳びのようなゲーム性。強ボスのように金策に
なるわけでもないのに、常闇に行かないなんて何のために
このゲームやってるの、みたいな空気にもなる。
きわめつけは、称号というものを実装したことだ。

そんなものを実装すれば、「称号PT」の名のもとに
初心者をしめだし、ゲーマーだけが味をしめる
殺伐オンラインになることは目に見えているではないか。
レグが登場した時、ああ、このゲームは私の望まない方向に
舵を切ったのだなと思った。しかし自分にはまったく関係ないことですよ、
と気持ちを割り切れるわけでもない。称号を目指して
それなりに通うことになる。その後登場した常闇・聖守護者の出来が
アレなので相対的にレグナードの評価は上がった感もあるが、
サソリ3の称号をなんとか取った時点で私自身の
モチベーションはほぼほぼ燃え尽きてしまった。
今ではよっぽど気が向いた時に行く程度だ。

ゲーマーは、常闇・聖守護者といったハイエンドバトルが
ドラクエXの寿命を伸ばした、みたいなことを言う。
それは一面では当たっているのだろうが、
非ゲーマー層との分断を生み、大量の引退者を出した
負の側面のほうが大きいと私は思う。私はふるい落とされるはずが、
たまたま生き残ってしまった側の人間だ。大好きなドラクエで、
プレイヤースキルがおぼつかないからといって、
なぜみじめさや敗北感を突きつけられなけらばならないのか。
失意にくれ、このゲームから去っていった人たちの気持ちは肌感覚でわかる。
むろん私は彼らの気持ちをまとめて背負うつもりはない。
ゲーマー的な価値観に対する、私なりの意趣返しをしたいだけなのだが……。

新登場したパニガルムは、私がなんとなく頭の中で思い描いていた、
「こうであったらいいな」という理想のエンドコンテンツを、
100%とは言わないまでも、80%ぐらいは実現している感がある。
まず人数が多いので、戦犯探しに汲々とする責任追及オンラインになることがない。
全滅や時間切れになっても、「まあしゃあないか」という空気だ。

装備やプレイヤースキルのハードルも低い。気軽に参戦できるし、
やりこみたい人間はやりこみたい人間で、何時間も篭ればいい。
それでライト層との差が極端に開くこともない。
私はさほど鬼周回してるわけでもないが、生命の木はカンスト、
珠も500個近く貯まっている状況だ。道中で強力なバフを拾えば
ストレス解消にもなる。防衛の固定周回のような、
ゲーマーの人脈がものをいう構造でないのも好印象だ。
（これにはゲーマーからの不満も多々あるのだろうが）

もちろん細かい部分はまだ煮詰める必要はあろう。
願わくば、珠の使い道がもうちょっと何かあれば……
というところなのだが、換金性の高いアイテムは無理でも、
カッコいい見た目装備に換えられてもバチは当たらんと
思うのだが、皆さんはどうでしょう。