カルドセクシの冒険日誌

錬金に興味はあるけど、こわくて手が出せない……、
なんて人の話を聞くと「私は運がないから」なんてことを言う。
逆に、自分は運が強いと自負するような人もいますね。
パチンコでいえば勝った話ばかりして、負けたことは
口を閉ざすかそもそも覚えてないタイプである。

正直なことを言うと、前者も後者も錬金には向いてないと思う。
錬金で財を築けるのは、「錬金が運でないことを理解している」
タイプだからだ。錬金は何より「やるかやらないか」なので、
前者はスタートラインにすら立てない。後者は、
回せば回すほど損をするような相場の商材でも
「自分には神がかり的な力が働く」と信じこんで
つぎこんでしまい、破産を繰り返すことになる。

もちろん、向いてないからといって錬金をしては
いけません、ってことじゃない。どんな高跳びの選手だって
鳥より高くは跳べない。どんなスイマーだって、
魚よりうまくは泳げない。向き不向き、なんてのは
その程度の話でもある。私だって錬金に向いてるのか、
本当のところはわからない。ドラクエXというゲーム自体、
向いてないのかもしれない。まあどうせやるなら、
光の射す方向を向こうぜ、ということである。

私はありていに言って無能な人間である。実社会で活躍するような
スキルは何ひとつ持ち合わせず、得意なはずのパチンコも
パチプロ生活は長く続かず、このゲームですら最前線からは
ふるい落とされてしまった。それでも錬金に出会えたことは、
こればかりは少しは運が良かったのかな、とも思う。