日本人の好きなもの、でパッと思いつくのは、カレーライス、寅さん、
などなどあるが、これらには日本人の琴線にふれる要素があるのだろう。
(ドラクエと関係なさすぎるので分析は省く)
日本人にこの上なく受け入れられたドラクエというゲームも、
日本人好みの要素が多々、盛り込まれていると考えてしかるべきである。
しかし9までそんなことはなかったのに、オンラインのXになって
やたらと語られるようになったのは
努力の大切さ、である。日本人が一番好きな言葉でもあるらしいが、
ここにきてドラクエと日本人の気質が渾然一体と、
結びついてきたということなのだろうか。
努力することがすばらしい、それ自体には何の異議もない。
しかしゴールドが稼げないのは、エンドボスが倒せないのは
努力が足りないからだ、などという論旨のことが
声高に語られると、私なんぞは「うへぇ」となってしまう。
なぜならこれは仕事ではなくゲームだからだ。
錬金は実際は泥にまみれるような作業だ、とは以前に書いたが、
にもかかわらず私は努力などと思ったことはない。
たまに理論値ができるのが、それを自分で装備したり、
高額で売れるのが楽しいからやるのだ。
金策を「努力」と呼ぶなら私は努力なんてしたかないし、
何もせず100億ゴールド降ってこないかな〜って思ってしまう。
エンドボスとて、私もドラテンプレイヤーのはしくれだから、
称号が欲しい気持ちは人並みにはあるが、
努力を押しつけられると「じゃあいいわ」ってなる。
もしかしたら「努力」という言葉を使う人たちも毛嫌いする私も、
言葉の使い方が違うだけで本質的に隔たりはないのかもしれない。
しかし努力至上主義がはびこってもしんどいし、
「ゲームは楽しいからやる」という原点に立ち返っては?と提言したいのだ。