時はver1.2初頭。魔法戦士のれべらげをはじめるにあたって、
片手剣か弓か、武器の選択を迫られた私は片手剣を選んだ。
(両手杖はさすがに論外すぎた)
強平田を連れてのパワーレベリングを好まず、どくろあらいや
おおくちばし、くみひもこぞうなどをサポなしの完全ソロで地道に
狩っていた私にとって弓はさすがに火力が弱すぎた。
ちなみにゆうかんを全切りして、片手剣スキルを100に振り替え、
ギガスラッシュまで取ってしまう手もあったが、一時的とはいえ
血と汗と涙のしみついたゆうかんパッシブを切るのはためらわれた。
だからかえん斬りだけでセコセコ狩っていた。効率厨からすれば
お笑い草だろう。まあこれも無職の特権といえるかもしれない。
その後もしばらくは弓と無縁だったのだが、魔戦スキルが充実するにつれ、
どうせならスキルをすべて100にしてみたい、それでこそ魔戦の中の
魔戦、真の魔法戦士なのではないか、という気持ちがふつふつと頭を
もたげてきた。サバイバルを切ってしまうのは盗賊的にためらわれたが、
ある日決断を下して弓に振り替えた。みんながみんな、テンプレ通りの
オールパッシブでは面白くない。こんな人間がいたっていいだろう。
取ってみるとこれが面白い。メイン火力にはなりえないが、遠距離攻撃に
デバフばら撒きと随所に使える。強ボス戦でも機を見て弓に持ち変えた。
エフェクトは派手だし、使う人間が少ない分目立てるのがいい。
まあ、こんな経緯で生まれる愛着もあるということだ。
1.4からデバフが全段に適用されなくなり、弓ははっきりと弱体化された。
にもかかわらず私は弓スキルを崩すことなく使い続けている。
強ボスなど適当でも勝てる時代である。ならば効率だの、DPSがどうだの、
そんなことは知ったことではなく、自己表現としての弓もありだろう。
火力の数値的な最強を目指す、それ以外のところにも視点を向けてみると、
このドラクエワールドはさらなる広がりを見せてくれるだろう。
ちなみにオール100魔戦のポテンシャルをもっとも発揮できるのは
強姉妹戦である。開幕、会心完全ガードして僧侶を守りながらツメに
バイキ、ボケスラッシュでジュリアンテの息の根を止める頃には
必殺チャージも発動しているだろう。杖に持ち変えパサー、
最後は弓で加勢する。まさに魔法戦士の一世一代の独壇場である。