きげんぎれの冒険日誌

グランドタイタス号船長の

宇宙行く行く詐欺にだまされ

あっさりココラタの浜辺に到着。


陽は傾き、一面すっかり黄金色。

気持ち悪いワカメの化け物から逃れ、

ようやく見つけた宿で、衝撃が走る。


掘っ建て小屋で、気だるそうに寝そべる女。 遠くてよく見えないが、それが誰なのか俺には分かる
名はマロナ。

一時期、一緒に暮らしていた女。


最近物忘れが酷く、過去を振り返ることもないが

足を進めれば昔に戻れる。そんな気がした。

そう。

あんなことや、こんなこと。 そうそう。こんなこともあったっけ。
　
　
　 「ぶちゅっ！」

あれ？。こんなことあったっけ？？


　
次から次へ流れ込んでくる変な画に圧倒されるまま

気がつけば目の前に彼女が。

言葉を選ぶ間もなく、慌てて切り出す。

「おひさしぶりーふ！今晩泊めてくれない？」 鼓動が聞こえそうな静寂の後、

彼女は返した。


「こんな所に来ちゃうなんて かわいそー。

　うちで よかったら 泊まってってもいいよ？

　朝まで生きていられるか知らないけどね。えへ♡」



・・・



完全に忘れてやがる。。