ここは昔々のオーグリード、
国々の戦いが絶えないその大陸のとあるところに、
一匹のバブルスライムがいました。
「おいらの名前はブラバー、
おいらこんな身なりだけど綺麗なものが大好きなんだ。」
「戦いなんて嫌いだよ、魔物だって平和が好きさ。
おいらこの大陸を平和にしたいんだ!」
そんなある日、ブラバーはとある人物に出会います。
「私は旅の神父、旅の先々で戦いに傷付いた者たちの怪我を治療して廻っています。
先の平和を願い、訪れた場所にはこの大きなチューリップをのこして。」
ブラバー
「神父さんは立派だね。
おいらもそんな風に平和のために何かをしたい。
そうだ!おいらにも手伝わせておくれよ!
‥‥魔物が一緒だと迷惑かな?」
「迷惑なもんか、一緒に来てくれるなら心強いよ。
ブラバー、君は優しい心の持ち主だね。」
こうして二人は共に冒険を始めたのでした。
しかし、平和な旅はそう長く続きませんでした。
「ブラバー、どうか生きて‥‥
そして、人を嫌いにならないでおくれ‥。」
「神父さーーーーん!!!!!」
不運にも戦いに巻き込まれ、神父は命を落としてしまいました‥‥。
‥‥‥
‥‥
ブラバー
「あのね。おいらこんな身なりだけど
おっきくてきれいなチューリップの花が
大好きなんだ。」
「きみも好きになってくれると
おいらとってもうれしいから、チューリップの花
あげちゃうよ!もらってくれる?」