「絶対的な正義」はないと思われるが、「相対的な正義」はある筈だ。(自分の中では実感している。)
相対的な正義とは謂わば比較の問題だ。(どちらの方がより正しいと感じるか。)
たとえとして「テイルズオブジアビス」を例にあげようと思う。
ルーク達は
「預言(スコア)は数ある選択肢の一つ。信じたければ信じればいいし、信じたくなければ信じなければいい。」
大詠師モースは
「スコアを信じれば世界は繁栄に導かれるのだ!だから皆よ、スコアを信じるのだ!」
ヴァン・六神将は
「スコアが諸悪の根源なのだ。スコアの意味をなくするために今の人類は全滅させる。」
この預言(スコア)は100%的中する占いのようなものだ。しかし、ある時を境に当たらない時が増えてきた。その原因が明らかとなった後の三者の考えだ。
現代人の価値観で見ればルーク達の考え方が一般的だが、作中ではモースも時代が違えば優れた聖職者として讃えられていただろうという。
ヴァンの考えも突飛だが、結果的に彼がレプリカ(クローンのような存在)を大勢生み出したおかげで世界の滅びを回避出来た面もあり、後の者にどのように評価されるかということもある。
この話しとしては結果的に主人公であるルーク達の価値観が採用された訳だが、ヴァン達にも相応の理由があり、一概に批難することも出来ない。
「正義」はいつの時代でも不変のモデルケースと呼べるものはあると想定されると思うが、絶対的なものはないと思う。
正義は立場によって変わるものだろう。
「テイルズオブシリーズ」は初代から通じて「絶対悪」の存在しないシリーズだ。もし興味があるならプレイしてみて欲しいと思う。