ソフィアンズの冒険日誌

自由な海賊と病の少女の選択

奇跡の泉に連れて行く条件
名前を変え海賊として生きる
誰にもこの事を話さない。村のみんなにはいつか戻ると思わせる。

理由
病を治した少年はその後悪い海賊に捕まり奇跡の泉の情報を吐かせるため拷問を受けて死んだ。
船長は少年と約束をした、奇跡の泉の事は誰にも話してはいけないと。その後少年を殺した海賊を見つけ少年の事を聞き出し殺す。少年は決してしゃべらなかった。あれだけひどい傷を負いながら。彼は最後までサミュエルが渡した仲間の証を離さなかった。船長は後悔している。誰にも話してはいけないと約束させてしまった選択を。自分が助けなければこんな悲惨な死に方はしなかったろう。自分の押し付けだった、救ったと思っていた。彼が選択に重きを置くのはこれが原因。一つの選択で取り返しのつかない事になる現実を突きつけられたから。彼はそれ以降悪い海賊を抹殺する生き方を選ぶ。
村のみんなに伝えないのはアリアの存在を消さないため。アリアは名前を変えて海賊として生きなければならない。アリアという人間を残しておく方法がこの誰にも伝えないだ。知らなければアリアの存在は確かにあの村にあり続ける。酷な話かもしれないが、本当に彼女が死んだ時の帰る場所は？それはこの村以外にあってはならないと思っている。だからアリアの存在を残したいと願うサミュエルの願いなのだ。

メアの生涯
メアの両親はメアが生まれて数日後に殺される。殺された理由は不明。その後祖父が育てるが8歳の時に祖父は死去。その後彼女の髪は銀色に変わっていく…そしていつしか彼女は呪われた子だと言われるようになる。このような状況でも心は強く明るい性格で冒険の本を読むのが好き。幼馴染みのアリアとは仲良しだがアイゼンが占い師の言葉を鵜呑みにしてしまったため2人は引き裂かれてしまう。だがメアは諦めずたびたびアリアの元に行き楽しい話を聞かせている。アリアだけか彼女の生きる支えだったから…
海賊達が島を去った後、彼女はアリアを救う為に奮闘する。
そして数年後最悪の事件を起こす…

アリアが外に出られない理由

もちろん病気という理由もあるのだが、実際の所は数年前までは外に出てメアと遊んだり付き添い付きで買い物等もしていた。アイゼンは娘の病をなんとかしたかった。ある日村に占い師が現れた。その占い師は村の人間達にその能力を見せつけた。もちろんアイゼンも最初から信じていた訳ではないのだが、ある人物の死を予言したのだ。それはメアの祖父であった。死に方や時間まで言い当てたのだ。村人含めアイゼンはその占い師を完全に信じてしまった。アイゼンは金を積みアリアを救う方法を占わせた。占い師が言うには彼女を隔離すべし、誰も会わせる事なかれ、そしてこの薬を飲ませ続けるべし。それを信じたアイゼンは娘を屋敷の部屋に閉じ込め誰にも会わせず占い師から薬を買ったのだ。しかしアリアの心は次第に弱っていく。
村長の想い
彼はアリアを心の底から愛している。ではなぜ彼女を閉じ込める理由を話さず、アリアに愛のない人間だと思わせているか、そこには理由があった。人は生にしがみつくのに何が必要だろうか？愛か？金か？いや、違う。必要なのは憎しみと怒りなのだ。黒い感情は人に力を与える。アイゼンはそれを身にしみて知っていたからだ…自分が嫌われても生きて欲しいと願い、あらゆる手段を用いた彼だからこそ辿り着いた愛だった。

奇跡の泉の話を聞いた時飛びついた。アリアを救えるのならすべてを捧げると大粒の涙を流しながら懇願した。これがアイゼンの選んだ愛だと知ったからこそサミュエルは応えたのだ。