*ぶっちゃけドラクエ10はあまり関係ない駄文です
ファンタジー作品においてメジャーなモンスターとされる、「ドラキュラ」「吸血鬼」「ヴァンパイア」(ここではヴァンパイアとします)は、ドラゴンクエストシリーズにおいては殆ど登場しません。
出てることにはでてるんですよ?ドラゴンクエスト3では「こうもりおとこ」「バンパイア」「バーナバス」と色違いのモンスターが、イルルカにも同種のものが。ただ、それらをプレイ済みの人にとっても「そんなやついたっけ?」となってしまうほど影が薄いです。
こんな美味しい題材のモンスターが、何故この長寿RPGシリーズででてこないのか?考え(こじつけ)がまとまってきたので書き記しておきます。
「堀井さんはそこまで考えてないよ」と言われればそこまで。

(申し訳程度のヴァンパイア要素。棺おけベッドもってなかった!)
まずはヴァンパイアの特徴を述べてみましょう。
「それでも吸血鬼は無敵の怪物と呼ばれる インテグラ 何故だかわかるかな」
「・・・・力が強い?」
「そうだ 吸血鬼はとっても力持ちなのだよインテグラ 反射神経 集中力 第六感 身体能力 特殊能力 耐久力 吸血能力 変身能力 不死性 etc etc しかし最も恐るべきはその純粋な暴力・・・『力』だそしてたちの悪いことに吸血鬼達はその力を自覚している 」
(漫画ヘルシングでのやりとり)
大体説明してくれてますね。要点を挙げるとするならば
・力が強い、が只の暴れん坊ではない
・地域社会に溶け込む、またはコミュニティー一帯を支配する
・弱点が多い
といったところでしょうか。
これをRPGに踏まえると、主に慣れてきたプレイヤーの中盤の壁としての登場が多いですね。
<代表例>
・ロマンシング・サガ
ヴァンパイアが復活し、辺境の村一帯を支配するイベントが中盤以降に発生する。プレイヤーは聖杯獲得イベントをこなすことにより、戦いを有利に進めることが出来る。
その他にも聖剣伝説・FF1・エルダーズスクロールシリーズなどにも登場していますね。・・・メジャーと言われるとちょっと自信を無くして来ますが、皆さんもこれまでのRPGを思い返してみて頭に浮ぶヴァンパイアがいるのではないでしょうか?
ではドラゴンクエストでは何故みることが少ないのでしょうか?
ネット上の「ドラゴンクエスト大辞典」には、以下の記述があります。
「コウモリをコンセプトとしたモンスターは先輩の【ドラキー】をはじめとして多種多様に登場しているため、枠の取り合いが激しいのだろう。」
果たしてこれだけの理由でしょうか。こじつけタイムが始まります。
1・バトルシステムにそぐわない
先ほどから述べていたいくつもの特徴をバトルに当てはめてみます。攻撃方法としては、「吸血・ドレイン」「魅了行為」など嫌らしいものが主体、一方で弱点として炎や光・十字架などが一般的ではないでしょうか。これらの行動は使用するモンスターが限定的であったり、もしくはバトルの複雑化を防ぎたかったため採用されなかったのではないでしょうか。
また弱点を突くというのも、ドラクエでは呪文などは固定ダメージであり、耐性によって減算される仕組みであったため、弱点を付いて○倍ダメージといった表現をしにくかったと思われます。にんにくを使って倒すというのもなんか違いますしね。
もちろんドラクエ10では魅了や属性の要素が登場してきていますよね。これは次に続きます。
2・世界観にそぐわない
ヴァンパイアが脅威になるという表現は、そのシナリオによっても大いに表れるでしょう。「ある村を訪れたら実は住民全員が既にヴァンパイアの僕となっていた」、逆に「村の誰かがヴァンパイアかも知れない、住民たちが疑心暗鬼に陥る」など、これに被害にあった人間は元に戻ることが出来ないといった設定が加わればどうしても悲惨なお話になってしまいます。(ドラクエ7ではそれに近いえぐい設定がでてきてますけどね)
比較的幼い子供もプレイするということから、ちょっとドラクエには組み込みにくいという気がします。
またドラクエはシリーズを通して同じモンスターがよく登場します。プレイヤーもまた、特にドラクエ10においては強力なボスというのはシリーズ歴代のボスを期待する人も多いでしょう。そのような中、バトルシステムにおいて実現できそうな魅了や弱点を突く属性の概念があるドラクエ10でも、登場したところで「突然誰だよ」「それより○○出せよ」となってしまうのではないでしょうか。
結局、何でこんなこと言ってるかって?
スマブラに悪魔城ドラキュラシリーズ参戦したからですよ!(ちょっと書き上げるのが遅かった)
ベルモンド万歳