ドラクエと全く関係のない、中の人(塾の先生)のお話です。
(個人情報に配慮して一部フェイクを入れています)
今年もいよいよ受験シーズン。首都圏の中学高校入試はまだまだこれからですが、一人の生徒が某県の公立中高一貫校に合格しました。
この子、親の病気で受験をあきらめかけた子なんです。
元々は「僕の夢は規制の少ない海外でえっちなショーを見ることです!」とか公言するような素敵な悪ガキさんなのですが、受験前の秋に父親の病気が発覚し、受験を断念せざるを得ないような状況に…
で、高校受験で都立を目指すことになったのですが…そんなある日、なんと自力で県外からの受験が可能な公立中高一貫を探してきて「ここなら受験してもいいって言ってもらえた!だから対策をお願いします!」とその子がパンフレット片手に私に頼んできたのです。
公立中高一貫は狭き門な上、出題傾向が読みにくく、パターン対策も難しい学校群です。しかも首都圏ではほとんど情報の無い学校…正直勝算のほとんど無い受験でした。
でも、その子はきちんとやり遂げたんです。自分で自分の道を切り開いたのです。
現実の世界は、ドラクエと違って大冒険や世界の命運なんかとは無縁な、ふつーの生活をしている人がほとんどだと思います。
でも、そんな毎日を変える鍵って本当はそこかしこにあって、誰もがちょっとしたきっかけで、世界の命運じゃなくても、自分の運命を切り開くことが出来るんだなってつくづく思います。
そして願わくば、そんな「勇者」が数多く現れますように…