やきにくやの冒険日誌

昼下がりの午後
－某図書館にて－ ラグアス
「おや、やきにくやさんじゃあないですか
　こんにちは、こんな所で出会うなんて奇遇ですね」

やきにくや
「その聞き覚えのある声は俺に金を貸してくれない
　ドケチのラグアス君だね？」

ラグアス
「ハハハ、僕がドケチならやきにくやさんはさしずめ
　ドラクエ一の穀潰しといった所ですよ」

やきにくや
「ふふふ、最高の誉め言葉をありがとう」

ラグアス
「いえいえ」

やきにくや
「これからは夜道を歩くときは後ろに気を付けたまえよ？」

ラグアス
「無論です」
ラグアス
「それで、今日はここで何をしているんですか？」

やきにくや
「漢字の勉強だよ
　今度漢字検定２級受けるから勉強しとこうかなって…」

ラグアス
「それは関心ですね
　ドラクエは闘魔滅砕陣とか瘻瘡邪骸拳とか
　とにかく難しい漢字が多いですもんね」

やきにくや
「全くだぜ、このままいけば近い将来メラゾーマが暗黒爆炎破とか
　バギクロスが真空十字斬とかになったりすんじゃねえか？」

ラグアス
「ハハハ、もしそうなったらドラゴンクエストも
　龍殺冒険譚に改名しなくちゃあなりませんね」
やきにくや
「ふむ…では少し休憩としようか」

ラグアス
「お疲れ様です」

やきにくや
「あぁ、そういえばお前は何しにここへ？」

ラグアス
「僕ですか？僕は借りてた本を返しに来たんですよ」

やきにくや
「その右手に持ってるやつか、何て本なんだ？」

ラグアス
「それは申し上げられません」

やきにくや
「それは何故だ？」

ラグアス
「ノーコメントです」
やきにくや
「もしかしてエロ本？」

ラグアス
「そんなわけありますか！」

やきにくや
「そうか…ラグアスもついに大人の階段を
　上る時が来たのだな…」

ラグアス
「違います！」

やきにくや
「おとなのかいだん、のーぼるー♪」

ラグアス
「だから違いますって！」

やきにくや
「ラグアスかいだん、のーぼるー♪」

ラグアス
「歌うのをやめなさい！」





ラグアスの持つ本にはこう書かれていた
『宇宙船百科』




－おしまい－