「観察者」に一つの珠としてこの世界に放り込まれたその物は、触れたものに姿を変えながら一人の少年の死によりその姿を得る。
そして少女マーチとパロナとの出会いと別れを経てまた一人旅立つ。
(以前のお話については①~⑤を参照にしてください)
その物・フシはニナンナ国でパロナと別れ、ヤノメ国からの追手を避けながらオオカミの姿で森の中をさまよっていた。たまにお腹がすくと少女マーチの姿になり木に登って果物を食べて過ごしていた。
そして、見覚えのある馬車を見つける。
それはヤノメ国から逃げるときに一緒だった祈祷師ピオランの馬車であった。
しばらく2人は魚を釣ったり、マーチの姿を借りて果物を取って食べたりして過ごしていた。
言葉などの人としての表現を知らないフシはピオランに何も伝えられない。
あるとき、文字などを食い入るように見るフシを見て、ピオランは言葉や文字、人としての生活の仕方を教えることにした。
フシもそれに意欲を燃やした。
そして、ピオランは自分の故郷タクハナへ行くことを提案する。
道中子供のように「あれは何?」を繰り返すフシに答えるピオラン。
フシはそれをどんどん吸収していき、やがて人としての感情や言葉を表現することができるようになっていた。
船に乗って旅立つ日、ピオランはフシに言う。
「ずいぶん話せるようになったのう。その変化はマーチのおかげかのう。」と。
「大人になる。知ること。」
フシはマーチの想いを口にする。
フシとピオランはタクナハへと旅立った。
・・・・・つづく。(かもしれない)
※「不滅シリーズ」以前の分は僕のページからたどってみてくださいね。
キャスト フシ・・・ギン・ヨウム
撮影協力 テオさん
ご協力ありがとうございました。