とある白亜の臨海都市地区。
ここの高台に、一人の道具鍛冶職人が住んでいました。
彼の名はミューメ。
職人を夢見ていた彼は、今年の春に自宅を、念願の夢であった小さなアトリエ風に改装しました。
現在は、遠路はるばるやってくるお客さんに、道具や家具を売る生活を送っています。
しかし、彼はとある大きな問題に直面していました。
ミューメ家が抱えた悩みとは・・・。
それは、家が狭いこと。
モーモンバザーで売っている家具を、ディスプレイ用にアトリエ内に置いた結果…。
新しい家具がモーモンに出されるたびに、家の中が家具で溢れかえってしまったのです。
アトリエは、今や足の踏み場もない状態に。
新しい家具を置くことすら、ままならなくなっています。
鍛冶の仕事をするために、アトリエの奥にある鍛冶施設に移動しようとすると。
足元にある家具、うごく箱舟号がじゃまをして、スムーズに移動できません。
また、モーモンバザーに商品を補充するためにタンスを開けようとすると。
すぐ隣にあるベッドにカーソルが合ってしまい、取りたくもない休息を取ってしまうこともしばしば。
家の主であるミューメは、実に半年以上もの間、不便な生活を強いられてきたのです。
そして今月、ミューメはついにMサイズの家への引っ越しを決意します。
しかし、アストルティアでの引っ越しも、新しい家の建築も今回が初めて。
ミューメは不安でなりません。
そこへ、一人の匠が立ち上がりました。
彼の名はビューフェ。
「自称・広間の賢者」との異名を持つ匠は、今回新しく建てるMサイズの家の建築に名乗りをあげました。
果たして、道具鍛冶職人ミューメの新しいアトリエは、どう生まれ変わるのか?
匠の挑戦がいま、始まります!