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もちもちよちよち

ガリクソン

[ガリクソン]

キャラID
: IG031-153
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 109

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ガリクソンの冒険日誌

2015-03-10 04:10:44.0 テーマ:チーム活動

僕がチームイベントを企画できない理由 後編

(前編からの続き)
事前にいろいろクイズを考えておき、初級、中級、上級と難易度を分けておく。そして難易度によって賞品を変える、という算段だ。
クイズの問題を各自考えてくること、賞品として提供できるものを考えておくことの2点を持ち帰り案件とし、その日はバイバイすることとなった。
帰り道、もう一人の友人M君が「ものすごいクイズ考えてくるからさー、みんな楽しんでくれるといいね」とダイヤモンドプリズムばりのキラキラした目で言っていた姿が今も目に焼きついている。

そして迎えた文化祭当日、クラスの誰もがマジステッキなベストスマイルで登校してきた。
リア充グループはなんと、ビニールプールと生きた魚を持ち寄り、リアル釣り堀をやるらしい。見れば闇の釣ざお改でもなければ釣れそうもない、大きな魚が泳いでいる。
かわい子ちゃんグループはかわい子ちゃんらしく、家でそれぞれが作ってきたお菓子を持ち寄ってのケーキ屋さんだ。人によって無星から☆☆☆まであるのはご愛嬌、合法的に「かわい子ちゃんが料理職人で作った!」の歴史がついているお菓子が買えるとあって、開店前から男子たちがざわついている。

さて、僕たちレモスラクイズチームはどうだったかと言えば、もちろん張り切っていた。
クイズの答えがバレちゃいけない、との思いから、最後の打合せを廊下で済ませ準備は万端、さあ設営に取り掛かろうと教室に戻ったそのとき、事件は起こった、いや、起こっていた。

教室内は各グループによる場所の取り合い奪い合い、設営に必要な机や椅子も当然のことながら奪い合いである。バザー最安値の結晶を買おうとするたびに「おおっと」となるアレである。一つ下のやつを買うのがポイントである。
教室に入った僕たちの目の前に飛び込んできたのは、すでに各グループによってあらかたのスペースが奪われてしまった文化祭会場だった。
見ればあろうことか、僕の机もケーキ屋さんチームに取られてしまっている。
なんとかかんとか、やっとの思いで机一つ、椅子一つを確保した僕たちだったが、今度は場所がない。
釣り堀チームが超暴走魔法陣もかくやという無駄なスペースを陣取っていたからだ。
クラスの地味な女の子たちがやっていた占いチームに頼み込み、なんとかちょっとだけ横にずれてもらって、それでも机一つ分のスペースだけは確保できた。

始まる前から漂う暗雲に、M君は魔障に侵されたかのような顔をしていた。
あの日見たダイヤモンドプリズムばりの輝きが嘘のようである。
「まあ場所は仕方ないよ、僕たちのお店はちょっとのスペースがあればできるし、これでいいじゃないか」
W君は自分に言い聞かせるようにそう言って、僕たちを元気づけてくれた。

「いいですかー、これは遊びではなく、授業の一環として行うもので…」
先生の諸注意その他が終わると、いよいよ文化祭が開幕した。

始まるやいなやごった返す教室。
どこのグループもそれなりに好評のようだった。釣り堀ループは早くもギル丼並みの行列ができている。
ケーキ屋さんは売り切れ終了を心配している。隣の占い屋さんも盛り上がっている。
だがしかし、僕たちのところにはお客さんが来ない。
最初は準備を整えて待っていた僕たちだったが、お客さんは待てど暮らせどやってこない。
仕方がないので順番にいろんなお店を回ることにした。

ぐるっと回って戻ってきても、僕たちのお店には誰も来ていない。
どんどん青ざめていくM君。まるでウェディの一番濃い色のような顔色である。
「どうしよう…」
けっきょく僕たちは3人で順番にお客さんになることにした。
そして、自分たちが考えたクイズを自分たちで解き、自分たちで賞品を分け合った。
72時間経って返品されるバザーの「やくそう 50万ゴールド」の如く、僕たちのお店には最後まで誰も来なかった。


そして文化祭が終わった。


あの時の事を思い出すと、今でも胸が苦しくなる。
結局のところ、あの時の僕たちにはみんなに楽しそうと思わせるだけの企画力も、ライバルたちと渡り合えるだけの運営力もなかった。
クラスの皆がそれなりに楽しい思い出として記憶に残っているであろう文化祭を黒歴史にしてしまったのは、他ならぬ自分自身のせいである。
それが当時小学生の自分にも痛烈にわかったからこそ、誰も責められずに悶絶したのだと思う。

いま時渡りの術で小学生時代に戻ったら、文化祭を成功に導けただろうか?
その答えを知るのが怖いから、僕はイベントを企画できないんじゃないだろうか。

そんなことを思いながら、今日も何もチームに貢献しない日を送ってしまっている。
そろそろ何か、企画しようと思わなくもないのだけれど、そんなわけだから、釣り大会だけは避けていいかな?
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