今日は黒尽くめの男たちとのルーム会議の日
「350いいねもしてもらったのに3位よ?今週レベル高すぎない?けどこれで才能ないの分かったでしょ
抜けさせてもらうわ」
「まあまあ、アトロポス先生。今年は4回も1位獲られたじゃないですか?まだまだイケますよ。ここで辞めたらもったいないですって。」
「ばあさん、ごはんはまだかのう」「スープがデキましタ」
「そうそう。掲載初日の最低票数から一気にまくりあげる先生の意外性には、顧客の評価も高いんです。オッズもうなぎ上りってもんでさ。」
彼らの言う顧客とは非公認のブックメーカー
つまり賭け屋の客である

「まくるってやめてよ
競馬じゃないんだから」
ザ・ファーストテイクの絵葉書でバズったあと
白チャで見知らぬキャラからルームに誘われた
「いやー、探しましたよ。インする時間が掴めなくて人に聞いたんですが、あちこちですれ違いました。」
掲示板愛好家の集いなんて謳ってはいたが
中身は何のことはない
ティアに寄生する悪い大人の集まりだった
トップ10に載れば10万円
そんな甘い言葉に釣られたあたしも悪かった
毎週掲示板を巡って何億のリアルマネーが動く世界で10万なんてほんの端金(はしたがね)に過ぎない

「何よりアトロポス先生の14連続、負けなしのまちかど掲示板予選通過ってのが顧客の射幸心をあおるんでさあ。ギャンブラーの憧れですからな。」
「憧れといえば、わしはピチピチギャルになりたいのう。」
「(無視)いっそいつ予選落ちするか賭けにしたいぐらいで……オット、これは失礼、先生にとっちゃあ嬉しくもなんとも無いですわな。わっはっは。」
「………最低…死ね」
いいや
彼らにとってあたしは都合のいい金の成る木に過ぎない
次が見つかればドレアを変えるように切り捨てられるだろう
そしたら死ぬのは秘密を知ったあたしだ

この日誌が世に出たからには
もうあたしは組織に消されてティアには居ないかもね
「すーぷ サメタ アトロポス ノンデクレナイ ツクリナオシ……」