また今日も私はここにやってきた。
辺りには踏みつぶされたやくそうの青臭い匂いが立ち込めている。
ブツブツといいながらふくびきを回すオーガ…心ここにあらずのプクリポ
かと思えば歓喜の声を上げるウェディ等、ここには本当に多くの種族が集まるものだ

そんな彼らを横目に私は無表情でふくびきをする。
「おめでとう!9等のやくそうが当たりました!こちらをお受け取りください」
馬鹿にしたともとれる笑顔でやくそうを渡してくる大男。
彼もまた仕事なのだ。そう自分に言い聞かせてまた回す。
ボフン!
おどるほうせき演出か・・・どうせせいすいだろう。
諦めながらもどこかで期待しつつ玉の色を確認する
色は紫。6等のゴールドストーンだ
大男は箱の中から黒ずんだゴールドストーンを取り出し、私に渡してきた
いつも通りだ。特別な色の玉など見たこともない
それでも私はまたここに来る。いつか当たる日に出会えるまで
サリー先生の次回作にご期待ください